第63話 =魔法=
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視の魔法は方向さえ読めば回避は可能らしいのだがホーミング性のものはほぼ無理らしい。
「なるほどね……今までいたゲームに魔法って無かったからなぁ…覚えることがたくさんありそうだ」
「まったくだ…VPMMO初心者には結構きついな…」
時間でいえば24時間×2年間で17520時間という膨大な時間をやっている俺だが作品数で言えばまだ2作目、しかも仕様が結構違うのでまた1から覚えなければならない。
「大丈夫だよ、君たちならすぐ勘がつかめるよ。さ、先に行きましょ」
リーファに頷き今の目的地である湖を目指して再度、翅を鳴らして移動を再開した。
先ほどまで何回もキリト無双が行われたのだが飛翔力が限界に近づき下に降りるまでモンスターは1匹も出ずに草原まで着陸することが出来た。着地すると現実には無い翅の根元が急に疲労するような、そんな感覚に襲われて思わず癒すために軽いストレッチをしたくなり軽く腕を伸ばす。どうやらリーファ、キリトも同じらしくそれぞれ伸びをしたりいろいろな動きをしていた。
「2人とも、疲れた?」
「いや、まだまだ」
「キリトに同じく。俺もまだまだいけるよ」
だがリーファの言葉はそのやる気を無くさせるようなものだった。
「頑張るわね。…といいたいところだけど、しばらく空の旅はお預け」
「「えぇ〜…何でだよ」」
綺麗にハモった俺とキリトに微笑みながらリーファは遠くに見える大きな山脈を指差した。
「あの山が飛行限界高度よりも高いせいで山越えには洞窟を抜けないといけないの。シルフ領からアルンへ向かう一番の難所…って話よ。あたしもここからは初めてだけど…」
「せっかく飛行が楽しくなってきたのに……」
「洞窟まではまだ少し距離があるからその間に楽しめばいいよ」
洞窟を抜ければまた飛行は出来るだろうし…とリーファが付け加える。
「なるほど……洞窟って長いの?」
「かなり。途中に中立の鉱山都市があって、そこで休めるらしいけど……。リクヤ君たちはまだ時間…大丈夫?」
その言葉に現実での時間を確認すると今は午後7時、かれこれ4時間もぐっていることになる。今日は丸まる半日ほど寝たので体力的にもまだまだ大丈夫だし明日も朝練はしばらく無しにしてもらっているので時間的にも大丈夫だ。
「そっか。じゃあもうちょっと頑張ろう。ここでローテアウトしよっか」
「ろ、ろーて?」
「何それ…?」
恐らくこういうゲームの専門用語なのだろう、ネトゲも全然したことの無い俺はまったく耳にしたことの無い言葉だった。どうやらキリトも知らないらしくかたことでリーファに聞き返している。どうやらローテアウトというのは交代でログアウトすることらしい。何故そんなところをするのかとい
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