スーパーロボット大戦OGs
0115話
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体は前回とそう大差ないが」
「迎撃は?」
リーに問いかけたのはヴィンデル。その顔は厳しいものになっている。重力の異常とアインストの転移。この2つにより最後の戦いが近いと感じ取ったのかも知れない。
「インスペクター側からはアギーハ隊が出るようです。我々はいかが致します?」
「トリニティをシロガネからこちらに移す。それまで待機だ」
……さて。俺も出るか。
「レモン、システムXNの量産型はもうグロウセイヴァーに搭載されたな?」
「え、ええ。だけど前にも言った通りそれ程距離を稼げないわよ? 基本的にシステムに送るエネルギーの量で転移距離が決まるから時流エンジンを積んでいるグロウセイヴァーなら他の機体よりもマシでしょうけど、計算上ではそれでも20〜30km程度が限界ね」
「なに、それだけ転移出来るのならいくらでもやりようはあるさ。ヴィンデル、俺が出る」
俺のその言葉に、レモンが待ったを掛ける。
「アクセル、状況が混乱してきているのよ? 見極めが出来るまで待機してた方がいいと思うんだけど」
「だからこそだ。いざ何か事が起きた時にはすぐにでも動ける状態でいたい」
そこまでレモンに告げてから、ヴィンデルへと尋ねる。
「それにW17やベーオウルフ、ラウル達もこちらに向かってきているんだろう?」
「ああ」
その俺の問いに、ヴィンデルは小さく頷くだけで答えた。
「奴等の出迎えは今まで何度も戦ってきた俺がするのが礼儀というものだろう」
「アクセル……」
「レモン、そんな心配そうな声を出すな。俺が奴等相手に負けると思っているのか? それにヘリオスやエクサランスの件もある」
「でも……」
「お前らしくないな。いつものように送り出してくれれば、俺はお前の所へ帰ってくるさ」
レモンと軽く唇を重ねて、その桃色の髪を軽く撫でる。
「ふふっ」
俺に髪を撫でられながら、何故か笑い声をこぼすレモン。不思議に思いながら聞いてみる。
「いえ、これってどう考えても死亡フラグって奴じゃなくて?」
「……あぁ」
確かにそう言われるとそうかもしれない。だが、生き延びる為にここまで来たのだ。死亡フラグなんてものはへし折ってみせる。
最後にもう1度レモンと唇を重ねると、ヴィンデルの方へと振り向く。
「ヴィンデル、奴等の相手をするには数がいる。トリニティゲインの搬出が済み次第シロガネを外にまわしてくれ。リーにも協力してもらう」
「分かった」
ヴィンデルが頷くのを確認してから、作戦司令室から格納庫へと向かう。
「……で、こいつか」
モニタに映っているのは、アルトアイゼンそっくりのアインスト。アインストアイゼンだ。そのアインストアイゼンへと向けて
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