休暇は結局仕事になる…………orz
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だ…………」
適当に問題無いフェイト・T・ハラオウンのデータや動画を見せてやる。そんな事をやっていると、竜が鳴いた。
「きゅる? きゅきゅる」
「動くな」
底冷えするような冷徹な声と共に、俺の首筋に金色の刃が存在する大剣をあてられた。
「ふぇっ、フェイトさん!!」
「キャロ、大丈夫!! 変な事されてない?」
「だっ、大丈夫です」
「ふむ。以外に早かったな。フェイト・T・ハラオウン執務官」
「…………貴方が誘拐犯ですね…………」
殺気を込めて、こっちを睨んで来る。
「え? 違いますよ?」
「もう、大丈夫よ」
どうやら、聞く気は無いようだ。暴走気味なところがあるようだな。
「あっ、こんな所にいたんですね。エーベルヴァイン少将」
周りが騒然としている中、俺達に近づいて来た奴がいる。そいつは管理局員の制服を着ている。
「少将? 本当なんですか、ランスター執務官」
やって来たのはティーダ・ランスター執務官。ティアナの兄だ。首都航空隊所属の一等空尉で執務官志望のエリート魔導師だ。本来なら21歳で殉職しているのだが、俺がシュテル達を派遣して助けてやり、こっちに引き抜いた。
「本当だぞ嬢ちゃん。その人はそう見えて古代遺物管理部のトップだ」
「え? でも…………」
「フェイト・T・ハラオウン執務官。文面をよく読もう」
「…………キャロを預かったって…………まさか…………わざとです…………か?」
「預かってただろ?」
笑いながらフェイト・T・ハラオウンを見ると、剣を解除して真っ赤になっている。
「うぅ〜〜〜〜」
こういう所を見るとレヴィのオリジナルだとわかる。
「フェイトさん、大丈夫ですか?」
「うん…………私は大丈夫だよ…………」
キャロを抱きしめて恥ずかしそうにしているフェイト・T・ハラオウン執務官を無視して、ランスター執務官を見る。
「それで、何の用だ? こっちとら休暇で家族サービスなんだが…………」
「メールや携帯に連絡しても全然出てくれないとの事で、こちらにこさせていただきました。民間からの調査協力依頼です」
「そんなもん、別の所に…………」
「それが古代ベルカの遺跡みたいで…………」
「機動三課がベルカ専門の連中だろう」
「別ので出払ってますよ。知ってますよね?」
「ちっ」
「なので、ベルカの技術に詳しく、解析に素晴らしい力を持ち、近くにいるエーベルヴァイン少将に見て貰えとの事です」
仕方無いか。非常に面倒だが…………やるしか無いか。
「この場に執務官が二人か丁度良いな」
「え? 私は休みなんですが…………」
「安心しろ。俺も休み
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