第二章 A's編
第二十六話 『とある出会い』
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んの名前を聞いた時、『その響きは実にはやてに合っていていい名前ね』って褒められなかった?」
「え!? どうしてわかったん!? それも一字一句間違っていない…」
「やっぱり…。ねぇ、試しに同時にその子のフルネーム言ってみない?」
「…ええよ。なんや面白そうやし。それじゃ…」
「せーの…」
「「シホ・E・シュバインオーグ!」」
二人同時に名前を言った。そして沈黙は一瞬、私とはやてちゃんは互いにクスクスと笑いあった。
それから玄関カウンターまでの間、はやてちゃんの車椅子を押していきながら色々と話し合っていた。
「なんや、すずかちゃんてシホちゃんの友達やったんやね」
「うん。とても大事な親友だよ………今のところは」
「ん…? なんや今、小さく呟かなかった?」
「気のせいだよ?」
「…そ、そか。うん、きっと気のせいだったんや…アハハ」
「うん。そうだね。フフフ…」
なんか少し変な空気にしちゃったけどその後はお互いにお友達になって迎えに来てくれていたらしいシャマルさんという綺麗な金髪の女性と帰っていった。
今度、はやてちゃんのお家に誘われたので行くのが楽しみです。
◆◇―――――――――◇◆
Side 八神はやて
…なんやすずかちゃんって大人しそうな外見に反して少し黒い部分でも持ってるんやろかな?
でもお友達になれてよかったと今は思うとる。
すずかちゃんにうちの住所を教えて、そしたら今度シホちゃんも連れてきてくれるいうからとても楽しみや。
「…主はやて、どうされたのですか?」
「うん? えへへ、ちょっとなぁ〜」
すると私の事が気になったのかヴォルケンリッターの “烈火の将”で皆のリーダーである“シグナム”が私に話しかけてきたから曖昧に笑みを浮かべるだけにしといた。
「はやてちゃんに新しいお友達が出来たんですよね」
「あ、シャマル。私が言おうと思うとったのに…」
「そうですか。それは喜ばしいことですね」
シグナムはそう答えて少しだけど表情を柔らかくしてくれた。
いつも冷静であまり笑みは浮かべない方だから私は嬉しいくらいや。
「それでな! まだシャマルにも話しておらんけどその新しいお友達のすずかちゃんな。
いつも私のメール友達をしてくれているシホちゃんと大の親友らしいんよ」
「「ッ!」」
「…? どないしたん、二人とも急に目を見開いて…?」
「…あ、いえ。なんでもありませんよ、主」
「そっか? シャマルはたまにスーパーで会うこともあるんやろ。話とか聞かんの?」
「は、はい。そうですね、シホちゃんとはスーパーでたまに会うとほとんどが料理談義になってしまうので…」
「あー、確かにそうやね。シホちゃん、料理に関しては結構真剣に話をしてくれるもんなぁ」
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