第十七話『代表決定戦 ストライクVsブルーティアーズ』
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
朝、IS学園学生寮1021室にて…
「スッチー、スッチー起きてー、時間だよー」
本音がスウェンの身体を揺らしながら、起きるように促す。が、スウェンは起きない。本音は「うーん」と悩んだ後、何かを思いついたようにスウェンの耳元まで行き
「ふぅー」
「うおっ!!!!」
耳に息を吹きかけられ飛び上がるように起き、壁に張り付き本音のほうを向く。
「な、何をする……」
「スッチー起きたー♪」
ふと時計を見る。時間は6時半。スウェンは目を瞑りながら
「布仏……俺は7時半に起きると言った筈だが?」
「あれー?……間違えちゃった、ごめんねスッチー……」
落ち込んだ表情をする本音を見て、スウェンは軽くため息を吐き
「まあ、間違いは誰にでもある。気にはするな」
「……ありがとー、スッチー。それと」
「?」
「おはよー」
「ああ、おはよう」
/※/
「ぬ〜……! う〜……!」
「落ち着け、織斑」
第三アリーナのピットで、一夏は腕を組んだまま同じ場所を行ったり来たりして落ち着きが無い様子。何故なら始めの戦闘が一夏なのにも関わらず、彼の専用機が遅れているからだ。
専用機は本来、国家代表、もしくは企業の所属の者。そして一定の実力を持つ代表候補生にしか与えられない。一夏の場合はその特殊な事情でデータ収集が目的で専用機が与えられる事になった。だが到着が遅れており、一夏は待たされている形になっている。
スウェンはその落ち着きの無い一夏を見る、女子生徒に視線を移す。
『篠ノ之 箒』そう、あの篠ノ之 束の妹だ。彼女とは違い、真面目で堅実な性格の持ち主とスウェンは理解した。
(姉妹でこうも違うとはな……)
「ん? 何だ?」
「いや、随分と織斑が落ち着き無いと思ってな」
「ああ、全くだ」
腕を組みながら少し怒り交じりに言う箒。すると
『織斑君! 織斑君!来ました!織斑君の専用機が!』
真耶のアナウンスの後、ピットの壁が開くとそこには一機の白きISが搬送されてきた。
『これが織斑君の専用機……“白式”です!』
「白……式」
一夏は白式に近づき触れる。
「……」
「どうした? 一夏」
「い、いや、何でもない……」
一夏はそれが何なのか直ぐに理解できた。千冬がアナウンスで直ぐに装着を促すと、一夏は白式を纏っていく。
『Access』
起動音声と共に、一夏の目の前には白式のパラメーターとアリーナ場内にいる、セシリアの専用機“ブルー・ティアーズ”の情報も表示されている。
『時間が無
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ