第十七話『代表決定戦 ストライクVsブルーティアーズ』
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い、フォーマットとフィッティングは実戦でやれ』
「ああ」
『……そこは“はい”だろ。一応言っておくが、勝利したほうがカルバヤンと模擬戦になる』
「スウェンと……」
『まあ、精々頑張る事だ。む、カルバヤン何処へ行く?』
スウェンは一夏が白式を装着し終えるとピットを出ようとする。
「俺は格納庫で模擬戦が終わるまで、ストライクの最終調整をしています」
『わかった、終了しだい山田先生が迎えに行く』
「了解」
そしてスウェンは歩き出そうとすると
「スウェン」
「?」
「勝って来るぜ!」
「……ふっ、ああ」
/※/
スウェンはモニターを開き、目の前に鎮座しているスタンドポジションのストライクの見る。
「お前とは長い付き合いだな、ストライク」
思えば、あの時。スウェンがストライクに触れた事が切欠であった。ストライクを託され、共に戦い、共に苦しんだ。どれもスウェンとストライクにとっても良き記憶とも言えるだろう。
今やスウェンにとってストライクは掛け替えの無い相棒だ。
「義父さん、義母さん。ストライクは今も大切に使っているよ。ありがとう」
ロイとネレイスの事を思い出しながら呟く。スウェンはモニターを切り替え、今一夏と模擬戦をしているであろう、セシリアのブルー・ティアーズのデータを見る。
第三世代ブルー・ティアーズ。遠距離戦を主体としたISで“BT兵器”と呼ばれる兵器のデータをサンプリングするために開発された実験・試作機との事だ。
「遠距離戦は苦手ではないから良いが……ブルー・ティアーズの主武装は“スターライトMk―V”。たいそれた名だ……まあ、アグニやシュベルトゲ−ベルもいえたことではないな……」
自粛気味に言うスウェン。しかしあれから何分経っただろう。格納庫には時計らしいものが無く、時間を知る事が出来ない。スウェンは体感的に10分は過ぎただろうと予測する。
「スウェン君!」
格納庫内に真那の声が響く。「来たか」とスウェンは真那の方を向き
「教師山田。貴女がここに来たという事は、模擬戦は終わったみたいですね」
「はい! それじゃあ次はスウェン君の試合が始まるので来てください!」
「了解」
/※/
「すまん、スウェン。負けちまった」
頭をかきながら、一夏はスウェンにそう言う。どうやらセシリアに最後の一撃を加えようとしたところ、白式のシールドエネルギーが0になり敗北したようだ
「全力で戦ったんだろう? なら気に病む必要は無い」
「あ、ああ」
『カルバヤン、オルコット
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