暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0114話
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らを見るレモンだったが、やがて口を開く。

「大本命のシステムXNでさえ完璧と言える状況じゃないのよ? それなのに量産型に次元転移機能を付ける訳ないじゃない。と言うか、もし付けたとしても使った途端次元の狭間に落ちるか、どことも知れない世界に転移するか……まずまともには使えないわね」
「だが、私達の状況は徐々に悪化しつつある。現状ではアインストからの攻撃は小規模なものだが、そのうちドルムがアインストの総攻撃を受ける可能性も考えられる」
「そうね。ここ最近のアインストの出現頻度を考えれば、近いかもしれないわね」
「いざという時はアギュイエウスの次元転移装置を使う。より安定度が高くなるように調整作業を急いでくれ」
「了解」

 レモンが頷いた丁度その時、エキドナがこちらへと近づいてくる。

「ヴィンデル様。インスペクターよりアインストが転移してきたので迎撃する為の戦力を出せとの命令が来ましたがどうしますか?」
「……噂をすればなんとやら、か。アクセル、頼めるか?」
「ま、俺しかいないだろうな。了解だ」

 レモンはシステムXNの調整や量産型の開発。ヴィンデルはそもそも機体にシステムXNを積んでいるのでトリニティゲインは使用不可。となると、残るのは俺とエキドナ、そしてリーくらいのものか。

「シロガネは使っても構わないな?」
「ああ。リー中佐、出撃だ」
「了解」

 作戦室から出る前に、ふと気になる事がありレモンへと声を掛ける。

「レモン、例のシステムXNの量産型だが、グロウセイヴァーへの搭載は可能か?」
「そうね、1号基は坊やに渡さないといけないけど、2号基以降なら。ただ、どう頑張っても搭載するのは明日になるわよ?」
「ああ、それで構わない。この世界での戦闘もそろそろ終盤近いだろう。なら可能な限りの手を打っておきたい。使うかどうかは別としても、選択肢があるのはありがたいしな」
「了解。じゃあ、2号基がロールアウトしたらグロウセイヴァーに搭載させるわ。……でも、現状の性能だと戦闘中に使用するのは難しいわよ? 転移フィールドを形成するのに10秒くらい掛かるから、咄嗟の回避手段とかには使えないだろうし」
「構わん」
「アクセル大尉、行くぞ」

 レモンと話していると、リーからの声が掛かる。どうやらご丁寧に俺の事を待っていてくれたらしい。近くにはエキドナの姿も見える。

「じゃ、レモン頼んだぞ」

 レモンへと声を掛け、リーの待っている方へと向かう。

「悪い、待たせたな」

 俺の言葉に軽く頷き、格納庫への道を進む。

「リー、部隊の指揮はお前の方が慣れているだろうから任せて構わないな?」
「ああ。問題無い」





「ちぃっ、面倒な。ファントムっ!」

 ドルムから出撃
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