スーパーロボット大戦OGs
0114話
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は既にヴィンデル、レモン、リーが椅子に座っている。エキドナは離れた場所で待機しており、いつもの面子が揃っていた。量産型Wが各々の仕事を淡々とこなしているのも既に見慣れた光景だ。
「メキボスが月から戻ってきたって?」
「ええ」
俺の質問の答えにレモンが短く答える。
「なら、奴がムーンクレイドルの防衛任務を放棄したというのも?」
「どうやら本当のようよ。何を狙っての行動かは分からないけど」
「インスペクターも、一枚岩じゃないって事か」
「これで少しだけど、時間を稼げるわね」
「……随分と余裕があるな」
「それはそうよ。私だってドルムに来てから遊んでいた訳じゃないのよ? それなりに準備は整えているわ」
レモンの言葉を聞き、ヴィンデルが口を開く。
「レモン、なら例の量産試作基の開発進行状況はどうなっている?」
「今の所は予定通りよ。1号基が明日ロールアウトするわ」
この状況で開発している量産試作基? その言葉で思い出されるのは、2日前にここでヴィンデルに聞かされた事。それはつまり……
「システムXNを量産したという事か?」
「ふふ、そうよ。……驚いた?」
得意げに言ってくるレモンだが、それはもちろん心底驚いた。今の俺の顔を写真に撮ってタイトルを『驚愕』なんてものにしたら写真コンクールで賞が取れるんじゃないかというくらいに驚いた。
「いつの間にそんな所まで……」
「うーん、量産型は機能的にはまだまだなのよ。ヴィンデルがこの前言ってたように、システムXN開発に関しての成果物を坊やにあげないといけないから急遽仕上げる事になったの。多少不安定だけど一応狭い範囲での転移は可能よ。それに、システムXNもインスペクターの技術を使って改良したおかげで次元転移も今までよりもかなり安定して行う事が出来るようになったわ。……もっとも、それでもまだ不確定要素があるから完全というには程遠いんだけど」
なるほど。ここまで成果を上げていればそれは確かに得意げにもなるだろう。ここに来て、どれだけレモンが科学者として規格外なのかを改めて理解してしまった。
「だが、不安定というのが気になるな。兵器で重要なのは安定して動作する事だ。奴等がそれで納得するか?」
レモンの言葉に疑問を挟んだのはリーだった。確かに安定して動作するというのは、兵器として使う以上必須事項ではある。
「リーの話ももっともだけど、インスペクターは機動兵器に搭載できるサイズの転移装置を持っていないのよ。その辺を突けば意外と興味を持ってくれると思うわ」
「なるほど。その1点を突くつもりか」
納得した様子のリーを見ながら、念の為に尋ねる。
「ちなみに、次元転移機能は?」
「……あのね」
呆れたような目でこち
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