第四章、その6の3:一線 ※エロ注意
[8/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「ぅぁ・・・」
「・・・やっぱり、硬いな・・・。なんでこうなってるんだ?」
「アリッサさん・・・」
「ん、なんだ?」
陶然とした面持ちでアリッサは屹立した竿を指で確かめる。蓄熱した肉の柱は硬く、まるで遊び慣れぬ稚児の如く初々しく、彼女は肉竿の肌や血管に指を這わせる。だがその行為は慧卓にとって生殺しにも近かった。先までの自慰によって射精感がこみ上げていただけあって、その気持ちは非常に強いものである。だからであろう、このような言葉が出てしまうのは。
「あ、アリッサさん・・・それを掴んでくれます?」
「あ、ああ・・・もうやっているぞ」
「じゃ、じゃぁですね・・・上下に摩るように、指を動かしてくれますか?」
「っ・・・こう、か?」
ゆっくりと、見る者を惑わす指先が上下に蠢いた。親指が裏筋を撫でるように動き、カリの下辺りで降っていく。欲情の液体に潤いを帯びた彼女の指が慧卓の男根を摩り、皮を引き摺る。赤黒き陰部の頭、その口がぴくぴくと反応する様をアリッサは惚けた様に見詰める。
互いに寝台に座り込む格好であり、アリッサがやや前屈みとなって肉槍を見下ろしている。品の良い彼女の乳房に汗が伝い、桜の頂点が尖っているのに慧卓は気付いた。ますますに興奮が走り、快感を求めようとする。
「アリッサさん、もっと・・・強くできますっ?」
「・・・気持ち良いのだな?」
「はっ、はい・・・!アリッサさん・・・気持ち良いです」
「ふふ・・・こんな時も素直なのだな・・・」
心を惹き付けるような、淫らさとは無縁の綺麗な微笑を浮かべ、しかしその指は肉槍の屹立の一助となっていた。徐々に慧卓の息が切羽詰っていく。慧卓が快感に震えて射精に近付いているのを、アリッサは理解した。今まで浮かべた事もないような、憂いと懸命さ相混じった顔付きで慧卓はアリッサを見返す。
彼女は彼の窮を察すると、手付きを僅かであるがより速いものとさせた。液体がくちゅくちゅと響くのが耳を打ち、どことなしにアリッサも身体の熱を上げていく。彼女は気付いているのだろうか、己の秘所が無意識に反応してしまい、僅かに愛液を垂らして下着を穢している事を。
「も、もう無理・・・出るっ!」
「えっ!?」
アリッサが驚いて目を見開くと同時に、彼女の手中にて一物が膨れ、そしてその先端から勢いよく精子を吐き出していく。熱帯びた白い滴が彼女の肢体に落ち、臍の周りに付着し、そしてシーツを汚した。
美女を穢す法悦に慧卓は酔い痴れる。アリッサは肢体に落ちた熱い塊を指で掬った。
「・・・なんだこれは・・・。これが、精子か・・・」
先程まで指で感じていたものよりも遥かに粘々としていて、熱く、そして青臭い。鼻元へ近づけるにつれてその青臭さはより強いものとなっていく。アリッサはそ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ