第四章、その6の3:一線 ※エロ注意
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隠す布に目をやった。暗き室内でほんのりと浮かぶ純白の布。
(・・・濡れてる、のかな?)
好奇心に駆られるまま、慧卓は一物を持っていた手をするすると其処へ伸ばしていく。ショーツのラインを肌を掠るようになぞっていき、恥骨に向けてすすと指を這わせた。そして人差し指が、濡れているかが察知できる突起部分に触れようとした瞬間、がしっと彼の手首が掴まれた。
「っっ!?!?あ、アリッサさん・・・!!」
「・・・」
慧卓が絶望にも似た表情を浮かべた。何を思ってか分からぬが、アリッサは酷く顔を赤らめて、瞳に透明な滴を溜めていた。乱れた格好を隠そうともせず気恥ずかしげに右手を胸元に寄せて、節目がちに慧卓の方を睨んでいる。正確に言えば、彼の顔を睨んでおらず、彼の屹立した陰部にこそ視線を注いでいた。
少し考えればその仕草に何らかの疑問が浮く筈なのだが、慧卓はただただ焦燥に駆られ、急激に罪悪感のような感情を顔に顕していた。
「ご、ごめんなさい・・・謝って済むような事じゃないのは分かってるけど・・・でもアリッサさんが綺麗過ぎて、我慢出来なくなって・・・!」
「・・・」
言い訳にもならぬ言葉でしか、彼は口に出せない。混乱を来して上手い謝罪すら頭に浮かばず、口元を何度も噛み締めてしまうのだ。嫌な汗が彼の背筋に浮かび、打ち首すら生温く思えるほどの彼女の罵倒が想像されてしまった。
だがアリッサは彼の心配を他所に、一向に視線をずらさない。そしてあろう事か、彼の手首を離すとすすとその美しき指を、薄い精液に濡れた彼の陰茎に這わせたのだ。
「あ、アリッサさん・・・!?」
「・・・本当だ。本に書いてあったのと同じ・・・」
珠玉のように麗しき指先が、彼女にとって得体の知れぬ汚らわしき肉槍とその汁を指で確かめている。慧卓の心臓がばくばくと律動して、想像だにせぬ興奮を彼に課させた。アリッサは確かめるように何度か男根を揉むと、付着した精子を指の腹で擦り、離して卑猥な糸を作っていた。指の間に落ちるそれを見詰め、熱に浮ついた声で言う。
「熱くて、硬い。それに・・・ぬめぬめしてる」
「それは、その・・・精液、です」
「・・・誰を想っていたんだ?」
「アリッサさん以外、居ませんよ・・・」
素直なまでの声に隠し切れぬ情熱が混じる。アリッサの濡れた瞳が彼をぼぉっと見詰めた。当惑するように口元を開き、数秒の間、瞬きもせずに見詰め合う。上気した頬が色めかしく、ただそこに居るだけで絶世の美画になるようだ。
やがてアリッサは視線を落とし、両手を体躯の横に落としす。自然と彼女の美しき体躯が露となり、慧卓は不安を孕んだ期待の目を向けた。
「・・・もう少し、続けても、いい、ぞ」
「!!!い、いいんですか!?」
「・・・う、うん」
「わ
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