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王道を走れば:幻想にて
第四章、その6の3:一線 ※エロ注意
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慧卓の男根を慈しむように締め付けていた。慧卓は涙で瞳を潤ませる。女どころか慰めすら我慢していた童貞にとって、余りに急激過ぎる快楽によって陰茎は早漏気味となってしまい、また三度の射精程度では治まらないのも事実であった。

「あ、アリッサさんっ・・・俺っ!!」
「も、もうやだぁっ・・・だめぇっ、これっ・・・気持ちいいよぉっ・・・」
「出しますね・・・まだっ、出しますよっ!!」

 言うや否や慧卓はアリッサの臀部を掴み、彼女の腰を無理矢理に上下に振らせた。絶頂の熱が冷め遣らぬ彼女の性感帯は、再び小波となって到来する性の刺激に耐え切れず、びくびくと肌を震わせてしまう。透明な愛液と白い精液が膣内で混ぜ返させられ、雄の性急なる猛攻に晒されて激しい音を響かせていた。肉質的な肌が打ち合う音、体液が弾ける音。聴覚までもが淫らに狂うかのようであり、陰茎の抜き差しは衰えを知らず乱暴に行われていた。
 想像だにつかぬ快感が走る。アリッサの脳はまるで溶解するかのように桃色に染まっており、美しき容貌と体躯から汗を噴出させていた。慧卓はアリッサを掴んだまま横倒しとなる。寝台の阻みが消えて、二人は今度こそひしと抱き合う事が出来た。髪をひらひらと踊らせ、慧卓の肩に口元を這わせて絶叫する。

「いいいぃぃっ!あっ・・・あんっ、ああっ、あああっ!!気持ちいぃっ、いぐっ、いっちゃっ・・・あああああ!!」
「アリッサっ・・・アリッサっ・・・!!」

 慧卓は夢中となって腰を振りたくり、アリッサの臀部を乱暴に揺する。陰部と陰部が激しく接吻を交し合い、シーツを体液で酷く濡らしていく。慧卓は堪えきれぬとばかりに呻きを漏らして動きを止めると、再び射精の快楽に身を浸した。先よりかは薄めであろうが勢いは同等であるそれを、アリッサは恍惚の表情をしながら甘受する。紅が頬に差して、その上を涙が伝う。喜びによって漏れたものか無意識のそれかは知らなかったが、兎も角として、アリッサは子宮の奥まで滲んできた精子の熱と量によって蹂躙されたのであった。
 未だ強いままの風雨が窓を叩く。ごろごろと鳴った稲光に照らされて、室内の二人が艶やかに口付けを交わすのが見えた。

「んんっ・・・んあっ・・・んむっ、ちゅる・・・」

 すべすべとして引き締まった女性の背中に手を回して、慧卓はアリッサと舌を絡める。陶然として薄目で相手を見遣りながら、力無く接吻を交わすのだ。幾度となく接吻をした後、萎えた陰茎を膣内から引き摺り出す。様々な体液に濡れたそれが引き抜かれると、白い液体がどろどろとしながら溢れてシーツに零れ落ちた。
 身体を包む満足感と、倦怠感に身を委ねながらアリッサは呟いた。

「出しちゃったな・・・膣内に」
「・・・はい」
「・・・子供、出来ちゃうかな」
「・・・分からないです」
「そう
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