第二章 A's編
第二十五話 『いつもの朝の風景』
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までもない。
それと、なのはは魔力がらみでない為に気づかなかったらしい…。
「もう、シホちゃんはすぐに逃げ出しちゃおうとしちゃうんだから…もっと裸の付き合いになれた方がいいよ?」
「いえ、その…姉さんのは少し過剰だと進言します…」
「そうかな? なのははどう思う?」
「えっ!?」
ここで自身に振られるとは思っていなかったらしくなのはは目を見開いた。
シホの「ここは無難な返答を…」という視線は届いているのかは、分からない。
だが…、
「うーん…そうだね。私も実を言うとシホちゃんとは何度かゆっくりお風呂で浸かりたいと思っていたの」
「そうだよねー」
シホの期待は見事にへし折られた。
それは、今までシホは行動が早い美由希以外の面々…いや、この場合たまに泊まっていく忍や実質この家の主である桃子以外…。
なのは達とはお風呂の際だけは結構離れていたり時間を置いてから入る事が多い為に裸のスキンシップをあまりしていないからこそ、子供特有の「もっとお近づきになりたいの」という思いでもある。
その純粋な眼差しにシホはとうとう陥落した。
…そしてシホは思った。
美由希は策士だ。諸葛凛をおそらく上回るだろう、と。…ところで諸葛凛って誰だ?
はふぅ…とシホはお風呂場から出た後に一息ついていた。
シホの頬はお風呂から出たてなのか赤く火照っていたので普段白い肌なために少し色っぽい。
そのまま制服に着替えてからリビングに向かうと既にシホ以外の全員が朝食の準備を整えていた。
なのははまたフェイトから送られてきたビデオメールを胸に抱いてシホに「一緒に見ようね」と言ってシホも「ええ、そうね」と笑顔で答えていた。
そしてシホは学校に出かける際、空を見上げ、
(大師父、リン…それにみんな。私は姿は変わってしまったけどこうして今も元気でやっています)
そう、誰にでもなく心の中で呟いた。
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