第二章 A's編
第二十五話 『いつもの朝の風景』
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られた空き缶はそのまま遠くまで飛んでいくと先には…、
(なるほど。最後にはゴミ箱に入れようとしているのか…)
空き缶は真っ直ぐゴミ箱に飛んでいった。だけど惜しいところで角に当たってしまって外に弾かれてしまった。
それでなのはは「はぁー…」と溜息をついた。
私はちょうどいい頃合いだと判断して、
「なのは!」
「ふぇ!?…え、シホちゃん! いつからいたの!?」
「いつからって…やっぱり気づいていなかったのね。レイジングハート、あなたはどう?」
《はい。私は気づいていましたがマスターは集中していらしたので…》
「そっか。でも魔法の練習をするなら結界を張るか、周囲の気配とかにも敏感になったほうがいいわよ?
もし見ていたのが私じゃなかったらちょっとどころの騒ぎじゃなくなっちゃうから」
「はーい…」
《以後気をつけます》
「よろしい。それじゃまだ時間はありそうだし…」
私は独特の拳の構えをして、いつもの日課である中国拳法での組み手をしようと相談する。
「やる…?」
「にゃ!? お、お手柔らかにお願いします…」
「素直でよろしい。それじゃレイジングハート、五分きっちり時間を計ってもらえる?」
《わかりました》
それからなのはとの組み手を数回繰り返した。
以前の運動神経のキレの無さも当初に比べれば抜群に改善され伸びている、けど…。
「動きが相変わらず一直線すぎる…そして後の為の余力も一気に使い切っちゃ持久戦じゃ確実にアウトよ?」
そう。なのはは全力全開過ぎるのである。
何事も全力で取り組むその心意気は評価する点はあるけど、時と場合によってそれはとても不安要素が増すのだ。
私が虚実を交えたフェイントも全部受けようとしているから埒が明かない。
「これじゃクロノや私のような後の後を考えたタイプとの戦闘ではすぐにボロが出てしまうわ」
「むぅ…前よりはどういった攻撃をどう対処したらいいかとか判別できるようになったんだよ?」
「その意見に関してはまぁ、認めるけどね。なのはは空間認識能力が他の人よりかなり高いから。
やっぱり八極拳を主体に入れてよかったわ。なのはは砲撃主体の魔導師だから余計防御力がないとやっていけないしね」
「それって、やっぱり私は接近戦には向いてないって事…?」
「正直に言うと現状ははっきり言ってそうね。でも、これからどう化けるかは教えている身としては楽しみの一つでもあるわね」
「そ、それじゃフィアちゃんと「フィアと比べたら雲泥の差はあるわよ?」…うぅっ…」
変に期待を持たせても後で後悔するだけだからズバッとそこだけは否定しておく。
行き過ぎた自信は慢心を生むから厳しくしなければいけないのです。慢心王にはなってほしくはないし…。
とりあえずフィアに比べれば格段に優
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