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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第二十五話    『いつもの朝の風景』
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ある。
前まではストレートに流していて気にも留めていなかったけど、今では少し動くのにも鬱陶しく感じてしまいどうしたものかと思案したところ…。
ピンと閃いた。確か女性の魔術師は髪にリボンか髪留めを使用することによって魔力を蓄えておく事が出来る、魔力切れの時の最後の切り札にもなる、と。
それで色々考察してここはやはり一級の概念武装である聖骸布を使うことにしたのである。
しかし、これも赤だとさすがに見た目が濃すぎるだろうと思って変化の魔術で黒く変色させた。
以降、私は髪を束ねてポニーテールにして聖骸布のリボンに魔力を溜めていたりする。


閑話休題


でも、やっぱり元の体の時と比べると…非常に寒い!
やっぱりイリヤの極度の寒がりが影響しているらしく今にもこたつの中に入りたい衝動が出てきてしまうが、それを抑えてこうして走っているのである。
それでいつも通り私となのはがトレーニングしている場所に向かうと近づくにつれ魔力反応が伝わってくる。

(…はぁ、魔法訓練するのはいいけど結界位は展開すればいいのに…。私が言えた義理じゃないけど…。こういう時にユーノとフィアの存在はありがたいと思ってしまうのよね)

そう、今ユーノとフィアの二人はフェイトとアルフの裁判の為に時空管理局本局という場所に向かう為、少し前にこの海鳴の地から離れていった。
それでなのはとユーノは少し名残惜しそうにしていて、フィアなんて「また会いましょう、お姉様―!」って涙を浮かべていたっけ。
だから二人の代わりに唯一残されたなのはの相棒のデバイス『レイジングハート』とともに一緒に体力、魔法ともに鍛えてあげている。


閑話休題


私は声をかけようと思ったけどなのはも最後のシュートコントロールをしようとしている。
だからまぁ、周囲には他に誰もいないようだしいつも通りだから終わるまで見学していようと思いじっとなのはを見ていることにした。

「リリカル! マジカル!」

なのはの掛け声とともに足元に桜色の円形の魔法陣が展開して掌に一つの魔力スフィアが現れる。

「ディバインシューター…シュートッ!」

そして持っていた空き缶を空に投げた。それを出現させた魔力スフィアが後を追い次々と空き缶を叩き空に打ち上げていく。
その魔力スフィアのスピードは回数毎に増していきなのはも少々苦悶の表情をしだした。

(でも、すごいわね…一つだけの魔力球とはいえあー何度も操作するなんて。私じゃ到底できない芸当ね)

感心しながら見ていると回数もそろそろ百を越えそうとしているらしい。
するとなのはは操作はもう限界だと悟ったらしく九十九回をいった瞬間、魔力スフィアを急旋回させ、それにより落下してくる空き缶にめがけて一気に最後の一回を当てた。
横に叩きつけ
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