第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第38話 《リズベット武具店》
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「……そういえばさぁ、シュウとシリカのレベルって今どれくらいなの?」
俺とシリカが作ってきたピザの最後の一枚を食べながら、リズが俺の方に向いて少し言い難そうな顔をしながら聞いてきた。
「……急にどうしたんだ?」
俺がなぜこう言うのかというと――いくらフレンドだからって、他人のレベルやスキルについてなどは簡単に教えられるような物じゃないのだ。このSAOでは。
「いや……その……この前、お客さんに聞いた気になる情報があってね。レア金属が手に入るっていうわりに簡単なクエストらしいんだけど、そのクエストって受けるパーティーのレベルが平均で高くないと受けられないんだって……」
リズもそのことは分かっているようで、ちゃんと言ってくれた理由を黙って聞く。
「……あたしは今レベル51だから、人数によって平均の高さが違くなるんだけど、最低でも60越えのプレイヤーで頼めるのは、あんた達しかいなくて……」
「素直にレベルが上がるのを待つか、リズの友達の……その……アスナにでも頼めなかったのか?」
するとリズは首を横に振りながら、俺の意見を否定する。
「ムリ。アスナと二人の場合だと平均75は必要だし、このクエストは期間限定らしいから……」
……なるほど。平均75ともなると、アスナのレベルは99じゃないと受けられないし――のちのちレベルが上がったプレイヤー達に、レア金属が簡単に手に入るようになったらいけない為に期間限定なのか……考えてあるな。
さて、どうするか……。正直、リズにはレベルを言っても構わないのだが、レア金属と聞くとなぁ。…………よし!
「……分かった。なら、その金属の手に入った個数によるけど、俺たちにもちゃんと武器を作ってくれよ? ちゃんとお金は払うからさ」
「良いわよ。値段も格安にしてあげる」
「ありがとう、助かるよ。――あ、それと……」
シリカに黙って話を進めて悪いと思うけど、コレには訳があった。
「剣を研いでもらうのと、強化お願いできるか? これからちょっと出かける所があってさ。出来れば装備の強化と準備がしたいんだ」
「何、モンスターとでも戦いに行くの?」
「う〜ん、まあそんなところかな……」
「ちょっ!? お兄ちゃん! あたし、そんなこと一言も聞いてないよ!?」
俺とリズの会話に、今まで黙って話を聞いていたシリカが驚いた声で言ってくる。……まあ、言って無いのだから、聞いてないのも当然だ。
「……シリカ、俺は少し出かけてくるから、ココで少し待っててくれないか? いいよな、リズ?」
「別に良いけど……」
ご飯を食べ終わった事を確認してから、立ち上がり剣をリズに渡しながらリズに聞く――すると、
「そんな!? ドコに行くのお兄ち
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