スーパーロボット大戦OGs
0113話
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ながら後から追いかけてくるヴィンデルの姿を確認し、俺も軽く手を振る。
「よく無事だったわね。到着予定時刻を随分と過ぎていたから心配してたのよ」
軽く抱擁し、頬にキスをして歓迎するレモン。その礼をするようにこちらも抱擁してからヴィンデルへと向き合う。
「遅くなって悪かった。地上でも色々あってな。それと宇宙に上がってからは早速アインストの出迎えも受けた」
「そうか。こちらもインスペクターとの交渉は無事終了した。詳しい内容は私達に割り当てられた区画で話すとしよう。アクセルの言っている色々というのも気になる」
ヴィンデルの言葉に頷き、その後に続いて歩いて行く。同行するのは俺とレモン、エキドナの合計4人のみだ。
こうして見てみると、以前と比べて大分人数が減ったな。バリソンにマルティン、キロノは戦死し、既にこの世にはいない。……いや、こちらの世界ではまだ生きているのかもしれないが。ウォーダンはアースクレイドルで自我を確立させつつも逝った。ラミアはATXチームに自分の居場所を見つけた。
だが、シャドウミラーに新たに入ってきた人物もいる。シロガネの艦長であるリーのように。
俺達シャドウミラーに割り当てられた区画の部屋というのは、アースクレイドルで俺達が使っていた作戦司令室と同じような作りになっていた。
量産型Wがそれぞれコンピュータへと向かい、与えられた仕事をしているのも既に見慣れた光景だ。
「驚いたな」
周囲を見回し、思わず呟く。それを見ていたレモンが口元に笑みを浮かべながら口を開く。
「どうやら一種の示威行為のようなものらしいわね」
「示威行為?」
「ええ。インスペクターの技術力なら地球にあるアースクレイドルの再現はこんなにも簡単に出来るんだぞ、というのを見せつけたいんでしょう」
「なるほど。自分達の立場が上だと暗に主張している訳か」
「そういう事。で、アクセル。地上では何があったの?」
そう尋ねてくるレモンを一端止め、ヴィンデルへと顔を向ける。
「この部屋、盗聴なんかは大丈夫なのか?」
「ああ、それは大丈夫だ。レモンが調べて問題がないの事は確認してある」
「だが、奴等の技術力を考えると……」
「インスペクターは確かに私達より基本的な技術力は上だ。だが、こと軍事技術に関しては地球の方が上らしい。そして諜報関係に使う技術もそれに準ずる」
なるほど。そう言えばそもそもインスペクターが地球に来た理由が、軍事技術だけが歪に発展した地球人類を異物として隔離するとかだったような気がする。そう考えるとヴィンデルの言ってる事は恐らく間違ってはいないんだろう。そもそも地球人を見下しているインスペクターが俺達の会話を盗み聞きするという可能性自体がかなり低いか。
「なら安心だな。さ
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