第一章 無印編
第二十四話 『外伝5 各々の日常・シホの魔術考察』
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おくことだね」
「期待しないで待っているよ。それでどうなんだ?」
ユーノがすごい悔しがっている。クロノはやっぱりユーノの事が嫌いなのかな?
でも見ているとただの喧嘩をしているみたいでなにか微笑ましい光景かも。
でもフィアット辺りに言わないところ、やっぱり区別しているのかな?
ユーノみたいに言ったら支援型のユーノと違って好戦的なフィアットじゃ反撃が怖いからなのかな?
後でこっそりと聞いてみよう。
「…まぁ、シホが言う概念武装っていうものからして使う武具は元になる話が存在すればそれが本物か偽者かに限らず“概念”として定着されて語り継がれるからこそ神秘として効果を発揮するんじゃないのかな? 僕の今のところの見解はこれくらいだよ」
「なるほど…確かに概念武装と神秘の話を出されれば納得だな」
「それじゃ最後になるけどこれは地球でもっとも有名と言ってもいい武器『エクスカリバー』。
これはイギリスに伝わるアーサー王伝説でその名の通りアーサーという人物が使った武器で、武器自身有名だけどそれ以上にアーサー王自身の方も有名だよ。
なんせ騎士の中の騎士と呼ばれ騎士王とまで称えられた人物だから」
そ、そんなすごい人が使っていた剣なんだ。
だったら庭園で見せたあの威力も納得できてしまうかも…。
そう思うとシホからもらったこの首飾りがいつも以上に神秘的に感じる。
でも、ふと思った。
「…ねぇ、シホが使う武器ってすべて概念武装なんでしょ? 全部本物なのかな?」
「それはわからない。シホ自身に聞ければ世話は無いだろうが、簡単に口を割ってくれるような相手じゃないだろ?」
「それに何度かアイアスの盾が紛失したのにも関わらず次に使うときにはまた完璧な形で使われていますし、なにより放ったものを爆発させるといった過激なことをしますから本物という線は薄いかもしれませんね」
リンディ提督がそう言った。
確かにそう考えるとシホって爆発させる際も遠慮というものは一切無かった。
やっぱり謎だね。
「そうですね、艦長。でもみんなの話を聞いているといくつか発見できた事があるからやっぱり聞いてみるものだね。
これで報告書も結構まとまったと思うよ」
「あ。待って、エイミィ…その、『天の鎖』っていうのもなにか分からないかな?
以前に私とアルフ…思いっきり壊しちゃった事があるから…」
「うぅ…そういえばそうだったね。あの時は必死だったけど今考えると如何にもっていう名前だから罰当たりな事をしたかもしれないねぇ…」
アルフも思い出したのか結構項垂れている。
シホにもし機会があったら聞いてみよう。
どうかそんなに有名なものじゃありませんように…。
…まぁ、その希望はその後に見事に打ち砕かれるんだけど今はまだ先の話。
そうしてあらか
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