第一章 無印編
第二十四話 『外伝5 各々の日常・シホの魔術考察』
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っていう話。
話だけ聞くと三撃をまったく同時に放つなんてまるで想像できないけど、フィアットの話だとシホはそれを使用したという話…。
シホってやっぱりすごいな…。
そして『雷切』と『子狐丸』。これも同じく日本の伝承で実は『子狐丸』は現在も宝刀として保管されているらしい。
でもどちらもやっぱり昔のものだから錆び付いてボロボロらしい。
そう考えるとシホはもとの世界ではどうやって手に入れたのかな…?
それからエイミィは後残りのものを解説し始めたけど、ここからは一気にグレートがアップした。
だって、まだ地球に神々や妖精が存在していたっていうにわかに信じられない時代のものばかりだから。
まず『タラリア』。
ギリシャ神話の神、ヘルメスの愛用の翼の生えた魔法のサンダルでこれを履けば空を自由自在に飛び回る事が可能で、一説でペルセウスという英雄にゴルゴン、あるいはメドゥーサという邪神を退治する際に貸し与えたというものらしい。
そして『ロー・アイアス』。
これも同じくギリシャ神話のもので、名前の由来はアイアスという英雄から取られたものだと推測されるらしい。
諸説によるとトロイア戦争において誰にも防げないと言われた大英雄ヘクトールの投擲を防いだという、七重、皮張りの盾らしい。
そして『ゲイ・ジャルグ』。
これはギリシャ神話とは違うケルト神話で登場する『フィアナ騎士団』に所属していたディルムッド・オディナという人物の四つの武器の一つ。
話の中で最も注目した内容がどんな『呪い』や『魔法』も一時的に遮断する能力を秘めていたというもの。
「それって…やっぱり」
「その通り! フェイトちゃんも気づいたと思うけどシホちゃんの使うゲイ・ジャルグは伝承とまったく同じ効果を持っていたんだよ」
「プレシア女史の雷撃魔法をも払いのけたのですから信憑性はかなり高いでしょう」
「まぁ、つまりこれは僕達に限らず全魔導師にとっては天敵と言ってもいいほどの槍だということだな。
以前、シホは僕に『私には特に被害は及ばないものだから』と言っていたが言葉どおりだったとはね…」
クロノが深い溜息をつきながらそう締めくくった。
確かにそう考えるとシホ以上に天敵は存在しないね…。
そして『カラド・ボルク』。
これも同じくケルト神話で登場する英雄フェルグスの魔剣でその一振りで三つの丘の頂を切り落としたっていうとんでもない伝説。
私はさすがにありえないという感想を抱いてエイミィに質問してみた。
「うん。それは私達も思ったんだけどね…ほら、やっぱり伝説ってだけで真実とも限らないじゃない?」
「僕もその意見には賛成だ。そこで考古学者端くれのフェレットもどき「誰がフェレットもどきだ!」…冗談だ。ユーノはそこのところどう思う?」
「むー…後で後悔しないよう覚えて
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