狩りに行こうぜ!A
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、リョウコウ、サチもその扉をくぐる
そして、くぐった先にいたのは……
まあ、アオアシラなんだけど
「大きい……」
「小っさ……」
「ん?」
サチがアオアシラを見て率直な感想を漏らすと、同時にリン、リクヤ、リョウコウがサチとは違った感想を漏らした
そして、互いに漏らした感想を聞いて全員が疑問の声をあげた
「えっと……大きい?」
真っ先にこの膠着状態から脱出したのはリン
一人異なった反応を見せたサチに思わず問いただした
「昔動物園で見た熊よりずっと大きいし……」
「……アインクラッドにはあれよりデッカイやつもいただろうが」
「私はそんな相手と戦ったことないよ……」
74層の悪魔とサイズを比べればまるで大人と子供だ
しかし、それは例外中の例外。ボス級エネミーはともかくとしてフィールドエネミーにはそんなに巨大なやつは存在しない
サチは中層プレイヤー。しかも全くフィールドには出ていないプレイヤーのため、そういった巨大なエネミーに出会う可能性は皆無であろう
つまり、この反応の差は攻略組としてボスを屠るうちに幸か不幸か巨大なエネミーになれてしまった先駆者たち(戦闘バカ共)と安全な場所で人の心配をしつつ家を守っていた自宅警備員(内縁の妻)の差によって引き起こされたものだ
「……まあ、なるようになんだろ。あちらさんは待たせる気は無いようだし、なぁ!!」
話している間にドスッドスッという重厚な音を立ててこちらに走ってきたアオアシラに向けてリョウコウが冷裂を一閃
振り下ろしたアオアシラの太い腕についている手甲とぶつかり合い火花を散らすが、その拮抗は一瞬だった
運動エネルギーや重力、質量の不利など無かったどころか逆に跳ね返し、リョウコウの冷裂はアオアシラをピンポン球のように弾き返して闘技場の壁に叩きつけた
「相変わらず常識はずれな力を持ってるな……」
「……あり得ねぇ……」
「……え?え!?」
リンは呆れた声で呟き、リクヤは見たことが信じれないようで目を擦り、サチはそもそもアオアシラが向かってきていたことに気付いていなかったため、急転する事態についていけず、困惑の声をあげた
「全く……リョウがソロで行けばよかったんじゃないか?」
「……俺たちがいる必要性、全くないな」
「あ、あはは……」
「おう、バカなこと言ってねぇでさっさと狩るぞ」
アオアシラが起き上がったのを見てリョウコウ以外苦笑いを浮かべて、全員武器を構えた
「はぁ……前衛はリクヤ。後衛はサチ。遊撃は俺。リョウは……サチの専属タンカーで行こうか」
「了解!」
「うん!」
「……なんで俺はサチ専属なんだ?」
「リョウがアタッカー
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