狩りに行こうぜ!A
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「……まあ、古い時代の薬作りよりはマシじゃないか?モンスターを背に調合とかやりたくない」
「……確かにそれはやりたくないぜ」
実際に想像したのか冷や汗を流すリクヤ
二次元のゲームの視点はハンターよりも高い位置にあったため、戦闘中だろうと安心して調合できたのだが三次元になった今、調合中は周りの様子がわからないため……地響きやら咆哮やらで凄まじく怖いに違いない
「まあ……調合なんて必要なのかと問いたいメンバーだから問題ないがな」
戦闘中に調合が必要となる可能性があるのは回復薬グレート、弾関連、瓶関連……ぐらいだろう
弾は使い手がいないし、回復薬や弓の瓶関連(シノンが使う)はおそらく調合分まで使うことなく終了してしまうだろう。火力が飽和してるから
「あはは……無いと言いきれないのが辛い」
「まあ、試してみるか」
リンは回復薬(瓶入り)とハチミツの入った瓶(ちなみにこやし玉も瓶入りだった)を錬金釜に放り込む
すると……何もなにもおきない
「失敗?」
「いや、違うな」
おもむろにポーチの中を漁りだすリン
そして一つの瓶を取り出した
「なるほど、自動格納なのか」
リンが今取り出したのは回復薬グレート。つまり、錬金釜に材料を入れると自動的に調合後のアイテムがポーチに格納されるというわけだ
皆さん、こんな便利な機能がついた錬金釜。なんと今ならお値段1000zです。お安いですよー
お求めの方は近くのハンターズショップまで!
「……だそうだ」
「……なんでこんな宣伝が入ってるんだろ」
ポーチの奥の方に入っていた折り畳まれた一枚の紙
そこに書かれていた文字を見た瞬間、リンとリクヤは呆れたようにつぶやいた
「おーい、リンとリクヤ。準備はできたか?」
「ああ、もうちょっと待ってくれ」
リョウコウのその声に呆然としていた意識をリンとリクヤは現実に引き戻した
「なにかするの?」
「ああ、回復薬をすべて回復薬グレートに変えておこうと思ってな」
「ああ……なるほど。じゃあ俺もやっておくか」
二人して回復薬とハチミツをすべて投入する
そんなに時間がかかるわけでもなく即終了した
「すまん、待たせた」
「いや、大丈夫だ。武器の素振りもできたしな」
そう言って手に持った冷裂を振り回すリョウコウ
ブンッブンッという盛大な風切り音を聞いて微妙な表情をするリンとリクヤ
「じゃあ、行くか」
「俺、敵が可哀想に思えてきた……」
エリア移動などは存在しないため、闘技場へと入る道には頑丈な門が存在する
門というよりサイズ的には扉か
当然闘技場のモンスターを狩るためにはこの扉をくぐらなければならない
リン、リクヤ
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