暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン12 野性!SuperAnimalLearning!
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いえばさ、その機械類って自力で取れるもんなの?」

 この質問には、無言で首を横に振った。なるほど、無理なのか。

「だったらほら、こっちおいで。多分とれると思、う…………あ、取れた。というかこれ、スイッチ一つで簡単に取れるじゃん」

誰がこんなものつけたのか知らないけど、雑な装置もあったもんだ。いやむしろ、こんな取り外し簡単な装置で猿がSALになるんだから大したものなのかもしれない。ま、そんなこと今はどうでもいいか。どうしてただの猿がSALになってるかの理由は知ったこっちゃないけど、本人(?)が戻りたいならそれが一番いいと思うし。

「ということで、バイバイSAL。ほら、僕もまだ人探しの最中でやることあるんだから、行った行った」
「ウ……ウキー?」
「助けてくれたことには一応お礼を言っておきますけど、勝手に外したりしていいのかしら?」
「いいのいいの。『勝ったら協力』とは言ったけど、『負けたら協力しない』なんて一言も言ってないんだから。僕はここで偶然ジュンコと再会した、体中に機械を付けたデュエリスト猿なんてこれっぽっちも見てない。それでいいじゃないの。ジュンコ、そっちもそれでいいね?」
『なんっつーかお前、お人よしだよなぁ………ま、その屁理屈には大いに賛成するがね』
「レッドの言うことを聞くのも癪ですが、まあそれくらいならいいでしょう。明日香さんやももえには話しておきますけど、それ以外には黙っておくわ」
「ウキー!」

 最後に一声上げ、身軽な動きで仲間の猿と一緒に森の中へひょいひょいと去っていく猿たち。

「これで一件落着、かな?」
「あ、いたいた!おーい清明!」
「ジュンコ、貴女こんなところにいたの?」
「やっほー十代、迷惑かけて悪かったね」
「明日香さん!一時はどうなるかと思いましたよー!」

 無事に感動のを再会を果たし、これでアカデミアに帰れると思って安心したのもつかの間、十代達の後ろに見覚えのない黒スーツの銃を構えた人たちが走ってきた。

「ああそこの君、こっちの方に我々のSAL………いや、体中に機械を付けた猿が来なかったかね?」

 なんかずいぶんと物騒なもの持ってるし、ここはすっとぼけるのが得策だろう。ということで、猿たちが走っていったのとは真逆の方向を指さしておいた。

「え、えーっと、そういえば見ましたよ。た、確か僕に気付いたらこっちの子を降ろしてすぐにあっちの方に走ってっちゃったんじゃないですかー?」
『嘘下手だコイツー!?』

 うん、自分でも今のはちょっとないな、って思った。でま、そんなのでもあっさり騙されてくれたらしい。

「そうか、わかった!よしお前ら、追うぞ!」
「はっ!」

 そして十代がポツリと漏らした一言、

「いったいこりゃ、何の騒ぎだ
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