スーパーロボット大戦OGs
0112話
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対に生き延びてみせる!」
アーチボルドのその声で何を考えているのかは大体予想出来た。この場から逃げだそうとしているのだろう。だが、そうはいかない!
スライムに意識を集中し、アーチボルドがジガンスパーダのバーニアを噴射しようとした所で、手足の健を一瞬で斬り裂く。
「ぎゃあああああああっっっっっ! な、何が!?」
恐らくコックピットの中は血煙が舞っているだろう。今まで奴が作りだした他人の血煙ではなく、自分自身の血を使って。
そしてその隙を見逃すようなライとレーツェルではなかった。
何が起きたのかは理解していないが、今がチャンスだという事は認識したのだろう。あるいは兄弟共々持っている技能、天才の効果もあったかもしれない。とにかく理由はどうあれ、チャンスと見た2人は自分の機体で出来る最大級の攻撃を選択した。
ライのR-2パワードはハイゾルランチャーを。レーツェルのアウセンザイターはランツェ・カノーネを2つ持ち。
R-2パワードの両肩に装備された5連装・2門の重金属粒子エネルギー砲が放たれ、ジガンスパーダへと集中する。そしてその隙を突くかのように、アウセンザイターが持ち前の機動力を活かしハイゾルランチャーを受けているジガンスパーダにランツェ・カノーネを撃ち込みながら近づいていく。その後、マントを投げつけ視界を奪った後にジガンスパーダの下へと潜り込み、ほぼ零距離からのランツェ・カノーネの射撃。
さすが兄弟と言うべき息の合ったコンビネーションを見つつ、俺はスライムを操作してアーチボルドの四肢を切断してやる。
「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁっ!」
R-2パワードとアウセンザイターの連続攻撃でジガンスパーダのコックピットは殆ど破壊されており、身体も押しつぶされそうになっている。それを何とかしたくても、その手足は既に胴体から離れた所でコックピットと機体の隙間へと入り込み潰されている。
「い、一体何が起こったというんです!? 取りあえず脱出です! 脱出して死んだふりを……そう、僕は死んだふりが得意なんです。ハッチを……あれ? 僕の手はどこにいったんです!? 誰ですか、僕の手を……手を……冗談でしょう? こんな。ひゃはははは、そう、これは夢。悪い夢です! ひゃーははははははっ!」
その言葉を最後に、爆散するジガンスパーダ。さすがに四肢切断されて自分が乗っている機体が爆発しては生きていられないだろう。
あの世に逝っても憎悪にまみれながら苦しみ続けろ、アーチボルド・グリムズ。お前にはそんな最後がお似合いだ。
スライムを回収しながら、内心で呟く。
とにかく俺の地上での用事は完了した。後は奴等に見つからないようにこっそり脱出してエキドナ達に合流するだけだ。
何より早くここを脱出しないとマシンセルの暴走が
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