第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第9話:え、本当に食べちゃったの!?
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では、全然意味が違っているぞ」
「え!? 意味が違ってる? ………どういう意味ッスか?」
それより私は、リュカさんの言っている意味を知りたい。
「奴等の言っている“食う”は、本当に食す事だ。お前のとは違う…」
「え、本当に食べちゃったの!? ……美女を!?」
心の底から驚いているリュカさん…
魔物達とブライ様を交互に見て呆然としている。
どうやらリュカさんの想定していた事と、大分違っている様だ。
クリフトSIDE END
(テンペ村)
アリーナSIDE
「はぁ? お前等馬鹿じゃないの!? 食ってどうするんだよ! 違うだろそれは!?」
どうやらリュカの想定事項と、魔物達の行動は食い違いがあったらしく、かなりの勢いで腹を立てている。
ただ私には、何の事だか全く解らない…
「喧しい! 我々の為に捧げられた生贄を、どの様に処するかなど我らの勝手だ!」
「あーもー、うるせーバ〜カ! ムカツクから喋んな馬鹿!」
何だか一気にやる気を消失してしまった様で、魔物達に背を向けガックリ項垂れている。
「くっそ…いい加減腹立たしい男だ! 暴れ狛犬よ、ヤツを食らってしまえ!」
魔物のリーダーの一声で、数匹の暴れ狛犬全てが背中を向けて隙だらけのリュカに向かい襲いかかった!
私は慌てて助けようと動くも間に合わず、暴れ狛犬達がリュカの間近に迫ってる!
「うるせーっての!」(バチン!)
しかし暴れ狛犬達がリュカに噛み付く寸前、振り向き様に放った彼の右ビンタ1発で、全ての暴れ狛犬が纏めて吹き飛ばされ、大木に激突し絶命する。
やっぱり凄いわ…あの暴れ狛犬数匹を、たった一撃で全滅させるんだから…
沢山居た仲間が一気に居なくなり、魔物のリーダーが一人で唖然としている。
これは一気にたたみ込むチャンスね!
そう思っていたのだが、リュカがトボトボと村の方へ歩き去る。
「ちょ、ちょっとリュカ! 何処行くのよ…まだ敵は残っているのよ!」
「あ〜ん? やる気無くなっちゃって…でも期待だけは大きくて気持ちは高ぶってるから、シスター・パメラの所へ行ってくるぅ。じゃぁ明日の朝、村の宿屋に集合ね」
そこまで言うと、さっさと歩き去り居なくなった…
シスター・パメラって、サランのシスター・パメラ?
リュカは何を言ってたの?
いくらリュカが走ったって、ここからサランへは1日かかるわよ。
往復で2日………明日の朝、宿屋に集合って………?
って言うか、戦闘はどうするのよ!?ちょっと、リュカぁ〜!
アリーナSIDE END
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