閑話ー始まりと完全魔法の双激
42.槍剣
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た剣士の一人だ。
「あ、あなたは!!」
「ん?どこかで会ったけ?」
白髪の少年は首をかしげ、少し上を見上げる。そして何か思い出したような表情になる。
「あっ!第一層の攻略で一緒だったプレーヤーか」
「はい!」
俺が憧れていたプレーヤーが俺のことを覚えててくれたことが嬉しすぎる。白髪の少年は、俺に手を伸ばしてくる。
「俺は、イナバ。よろしくな」
「よ、よろしくお願いします!ぼ、僕は、シュウです」
白髪の少年.....イナバさんの両手で強く握りしめ、上下に大きく振った。
「そ、それで、イナバさんがどうしてここにいるんですか?」
「敬語じゃなくていいよ。俺は、迷宮区の攻略をしてたらシュウがプレーヤーに襲われてるのが見えて助けに来たってわけ」
「あっ!ありがとうございました!」
「ど、どうしたんだよ!急に?」
イナバさんが驚いたように慌てる。
「いえ、助けてもらったお礼をまだ言っていなかったので」
「そ、そういうことか.......。それよりも.....」
イナバさんが急に俺の手を握りしめ、口を開く。
「それよりもシュウがさっき二人のプレーヤーの《リーパー》を回避した時、一瞬の内に剣を右手から左手に移動させたよね?」
「り、りーぱー?」
「ああ、ゴメン。《リーパー》っていうのは、曲刀のソードスキルだよ」
(あの突進してきた技のことか?)
「はい。確かに僕は、持ち替えはしましたけど」
「お前なら......」
イナバさんは小さな声で何かをつぶやき少し考え込んだあと口を開く。
「シュウ、俺と一緒にちょっと来てくれないか?」
「は、はい!」
イナバさんに連れて行かれたのは、第二層・ウルバスの武器屋。そこでイナバさんは、何かを買っている。
「よし!シュウ、これ」
アイテムウインドウを開き、イナバさんから武器を受け取る。
「この武器って?」
イナバさんからもらった武器は.......片手用槍(初期武器)だった。片手用槍といえば、その長所は、基本的に軽いのとその長さにある。短所は、両手用突撃槍に比べて攻撃力が低い点だ。しかも片手用槍と言っても、もう一方に楯を装備することが出来るが両手用突撃槍も装備出来るので片手用の意味がわからない。
(SAOの上位層に進むと二刀流のスキルでも使えるようになるのか?)
「それで、イナバさん......これでどうしろと?」
イナバさんは無言でフィールドまで出ると急に俺の方に振り返る。
「これからシュウには、俺が出来なかったことをやってもらいたい」
「イナバさんが出来なかったこと?」
イナバさんは頷く。
「今からシュウに片手剣
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