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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第46話 執着
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なくなったら動いてちょうだい』でしたっけ?」
「うっ」
部長、目をそらさないで下さい。
「それにしてもイッセーや祐斗を縛り上げなかったところを見るとどうやら生気を吸うのは女性限定、しかも胸からだけみたいですね」
「え、ええ。執拗に何度も吸い付かれたわ」
「ん、そういえば藍華、休んでるの胸の大きな娘ばかり言ってた」
「にゃるほど、じゃあこいつの得物は巨乳限定ってわけにゃ」
「む」
あ、いかん。昨日に引き続きまた白音が不機嫌になっちゃった。と、その時
『上級悪魔の淑女たるもの、いつまでもそのような卑猥な格好をしていてはいけません』
「グレイフィア!?」
いつの間にか部長の前に通信用の魔法陣が開いてそこにグレイフィアさんが映っていた。とりあえす昼間ろくに挨拶できなかったし今挨拶しておこうかな?
「お疲れ様ですグレイフィアさん。夜遅くまでご苦労さまです」
『いえこちらこそ。いつもお嬢様がご迷惑おかけします。どうやら今回もお手間を取らせてしまったようで……』
「ちょっと!?」
部長がグレイフィアをまるで捨てられた子犬のような目で見ていた。まあ分からなくもないけど。それにしてもグレイフィアさん、部長に対して容赦無いわね。
「そ、それはそうとしてグレイフィア! なにか新しい情報は入ったの!?」
あ、部長が慌てて話を逸らした。
『……はい。例のキメラですが、胸の大きな女性から生気を吸う習性が』
「それは分かってるわ。身を持って味わったもの」
『……そうですか。それとさらにもう1つ、特殊な能力を与えられているようでして』
「特殊?」
『このキメラが実らせた実を口にすると、どんな胸の小さな女性でもすぐさま豊かなサイズになるそうです』
………………
………………………………
………………………………………………
「「「「「「「「「「はい?」」」」」」」」」」
『はぐれ悪魔いわく、「世の女性が巨乳になれば、女性の心は豊かになり、男性も夢を持って大空へ羽ばたける。貧乳は罪であり、残酷だ! 世界を巨乳に! 乳&ピース!!」……だそうです』
「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」
……なんだろうこの沈黙は。
「……いやまあ男として、共感できなくはないんだけど、さ」
あ、やっぱり男の子はそういう気持わかるんだ。と、その時
ピキッ
な、なんかいやな音が。しかもこれは怒りのオーラ!?
「貧乳は罪、貧乳は残酷? ……人の気も知らないで!!」
し、白音が今までにないほどお怒りに!? こ、これは一刻も早く怒りを沈めてもらうためにさっさとキメラを倒さないと!
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