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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第46話 執着
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白音に対する恐怖と最初に割り込んだのが私だった結果、こんなことになっちゃったんだと思う。
……しかしこれ、どうしようか? さすがにこの状態から改めて消し飛ばすのもなんか、ねぇ?
「仕方ないわね。冥界の動物園に引き取ってもらえるか相談してみましょう? 多くの魔物も飼育しているし、このキメラも引き取ってくれるかもしれないわ」
そのことをグレイフィアさんに相談した結果、グレモリー領にある動物園で飼育されることになった。後日届いた知らせでは、なんでも餌の代わりに飼育員さんが毎日少しずつ生気を分け与えているようで、実った実は売店でケーキやタルト、パイにして売られているらしい。味もよく、このキメラは冥界で大人気になったのだとか。
……それでいいのか冥界の動物園!?
☆
『当機はまもなく成田国際空港に到着します。乗客の皆様はシートベルトをお閉め下さい』
そのアナウンスと同時に、飛行機の高度が下がるのを感じた。久しぶりの故郷、それに……もうすぐ会えるね。
私はわざわざ日本から取り寄せた新聞の切り抜きにもう何度目か分からない視線を向ける。
「それはたしかお前の幼馴染だったか?」
「ええ」
私の隣の席、今回の仕事のパートナーが私の持つ新聞の切り抜きを覗きこんできた。その切り抜きにはとある高校の剣道部が優勝、そしてそこのエースが個人戦でなんと6連覇したという記事が、そのエースを中心にした剣道部の集合写真付きで載っていた。すごく背は伸びてるし、驚くほど美人になってるけど、トレードマークのポニーテールは今でも変わらない。それに……剣道部員の中にはもう1人、私の幼馴染がいた。私がイギリスに行ってからもう10年近く経つけど、あなた達は今でも一緒にいるんだね。
「私は日本語が読めないが、なんて書いてあるんだ?」
「『現代に蘇った侍』、『若き俊英』、『最強の剣士』。ふふっ、色々と書かれちゃってるわ」
あの娘、普段から大胆な行動をするくせにこういったことは恥ずかしがるんだよね。多分あの娘もこの記事見て顔真っ赤にして悶えたんじゃないかな?
「ほぉ、興味深いな。仕事の前に顔を出すんだろう? その時是非とも手合わせしたいな」
「ちょっと何言ってるのよ。いくら優勝したといってもあっちは一般人よ? 勝負になるはずないじゃない」
そう、今の私はもうプロ。あっちは普通の一般人。当時もうお父さんに剣を習い始めてたのに一度も勝てなかったし、一時期虐められてた私を助けてくれたりもしたけど、それでも今は私の方が護る側。そう、今あの街に、あの娘に危機が迫ってる。だから……
「絶対、護ってあげるからね、火織ちゃん」
私は切り抜きの写真に
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