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IS《インフィニット・ストラトス》〜星を見ぬ者〜
第十六話『代表候補生』
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まり食べたことがないからな……味も悪くないな、この棒の中にチョコレートが詰まったものは)


そして菓子を幸せな表情で頬張る本音を見て、スウェンは自然に口元が綻び


(この娘と話していて妙な感覚になるな。裏がなく、表しか存在しないような……束とは違ったタイプの不思議な娘だ)


そうこう考えていと、本音が思い出したかのように


「そういえば、セッシーと決闘するんだよねー」

「セッシー?……セシリアの事か。そうだが」

「スッチーはセッシーに勝つ自信はあるのー?」

「どうかな……だが、やるからには勝つ、それだけだ。無論、織斑も同じ考えだろう」

「うーん……じゃー私はスッチー応援するねー」

「ふっ……ああ、ありがとう。そろそろ俺は寝るとする」

「明かり消すねー」

「頼む」


本音が部屋の明かりを消すと、スウェンの方を向き


「スッチーおやすみー」

「ああ、おやすみ」


スウェンと本音はベッドに寝転がる。

(今考えると、男女同じ部屋で一緒に寝ると言うのはどういうものか……せめて一夏と同室なのではないか? まあいい、考えていても埒があかない、今日は寝るとするか……)


頭の中で直ぐに結論を出し、スウェンは静かに睡眠に入ったのであった。




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