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IS《インフィニット・ストラトス》〜星を見ぬ者〜
第十六話『代表候補生』
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拳を震わせ、スウェンの事を思いっきり指を刺し


「あなた方! この私と決闘なさい!!」

「相手が決闘を望むのであれば、断る理由も無い。そうだろう? 織斑」

「ああ、その決闘受けて立つぜ!」

「決まりだな」



千冬の言葉に、スウェン、一夏、セシリアはそちらを向く。


「ならば来週の月曜日に第三アリーナで総当たり戦を行い、その結果で決める。構わないな」

「はい」

「了解」

「わたくしもそれでいいですわ」


よし、と千冬は応答を受けると、


「では、授業を始める」





/※/




「代表……か。勢いというのは我ながら恐ろしいものだ」


今日の授業が終わり、スウェンは学生寮の中を歩いていた。


「1021……此処か」


自分に割り当てられた部屋の前に立ち、部屋のドアの開け室内に入ると


「?」


スウェンの目の前には、狐…のような着ぐるみを着ている女子が居た。


「あ〜同じ部屋だったんだね〜。『布仏 本音』だよー」


随分と間延びした自己紹介であったが、スウェンは


「確か同じクラスだったな。もう知っていると思うが、スウェン・カル・バヤンだ。よろしく頼む、布仏」

「よろしくー、スッチー」

「ス、スッチー?」


妙な呼ばれ方をしたため、スウェンはそう聞き返す。


「うん、スウェンだからスッチー。ダメー?」

「……いや、構わない」

「よかったー。あ、ベッドどっち使うー?」

「まあどちらでも構わないが……あえて言うなら出口側だな」

「わかったー」


どちらのベッドで寝るか決めた後、スウェンは着替えを持ってシャワールームに入ろうとする。


「シャワーはもう使ったか?」

「使ったよー。だから、スッチーは安心してゆっくり使ってねー」


本音は着ぐるみの余った袖を揺らしながら言う。


「感謝する」


礼を言い、スウェンはそのままシャワールームに入る。


基本的に長くは入らないスウェンのため、4、5分で上がった。


「スッチー、スッチー」

「? うっ……」


本音のベッドの半分以上を占める量の菓子を見て、スウェンは思わず顔を引きつらせる。


「何だその量は……」

「えへへースッチーにもあげるー」

「あ、ああ」


スウェンは本音から手渡された菓子を開け、一口。


「む……いけるものだな」

「そうでしょー? まだあるから遠慮しないで食べてー」

「悪いな」

スウェンはベッドに腰をかけ、菓子を口に運ぶ。


(菓子と言うものはあ
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