第八十六話 帰還
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」
「うん。もうあの時の僕じゃないよ。心の鎖は完全に壊れたから安心していいよ、イッセー」
「なら良かったぜ。これでまた何時も通りに戻れるって訳だよな?」
「うん!!」
闇慈と一誠はそれぞれの右手でガシッと握手をした。そして一誠が闇慈に詰め寄る。
「なあなあ・・・闇慈」
「う、うん?どうしたのイッセー?(嫌な予感がするな〜〜)」
闇慈が嫌な予感が頭を過ぎた途端、一誠が幻想郷組みの方を指差しながら叫ぶ。
「お前ぇぇぇ!!まさかこんな美少女達に囲まれて執事生活送ってたのか!?おい!おい!!」
「相変わらず凄い顔になってるよ?イッセー」
一誠が血涙を流しながら、18禁を思わせるような顔で闇慈に迫る。闇慈は慣れっこなのか、やはりかと頭を抱えながら溜め息を付いていた。その様子をフランが見ていて闇慈に近寄る。
「ねえ、ねえ。この人はアンジお兄ちゃんのお友達なの?」
「そうだよ、フラン。彼は・・・」
闇慈がフランに紹介をしようとすると一誠が途中で割って入る。
「おーっと。自己紹介位は俺にやらせてくれ、闇慈。俺は兵藤一誠だ。よろしくな」
「イッセーお兄ちゃんだね。私はフランドール・スカーレット。フランって呼んで良いよ」
人懐っこいフランはさっそく一誠と挨拶を交わした。それを見ていたレミリアが闇慈に問いかける。
「彼は貴方の友人なのかしら?」
「ええ。友人と言うより親友です。僕の大切な仲間です。元は人間でしたけど・・・とある理由で今は眷属悪魔をやっていますね」
闇慈が誇らしげに一誠の説明をしていくが一つだけ注意点をあげる。
「でもイッセーは・・・とにかくエロいです」
「おいぃぃぃ!!!闇慈ーーー!!お前他人の前でとんでもない事を言うんじゃねえ!!」
「でも間違っちゃいないでしょ?普通に女性の服を破壊して裸にしたり、女性の胸に語りかけたり・・・」
「だあああ!!それ以上言うんじゃねぇぇぇ!!!」
すでに一誠のライフポイントは0に近かったが闇慈はドスドスと言葉を突き刺す。そしてそれを見ていた幻想郷の人達はその光景を笑うことしか出来なかった。
そして一誠が持ってきた小型転送装置で名残惜しいが人間界に戻ってきた。二度と会えない訳ではないので闇慈は一旦の別れと取っていた。
闇慈はすぐさま小猫が何処にいるか一誠に尋ね、家に居ることを聞くとすぐに自分の家に向かった。
そして荷物を玄関に置いたまま部屋に急いだ。そしてドアを開けると・・・
「小猫ちゃん」
「・・・っ!!」
小猫がベッドの上に座っていた。闇慈はゆっくり小猫に近寄り、視線を合わせる。
「小猫ちゃん。僕はやってはいけない失敗を犯してしまった。それは決して許される事
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