第八十話 妹
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・。何か良い事でもあるのか・・・。心の傷が塞がるのか・・・。
闇慈は少し考え、出した答えは秘密にすることにした。
「ゴメンね、フラン。僕にも悩みの一つや二つはあるんだ。でもそれは教えてあげる事は出来ないだ」
「え〜〜。知りたいよ!!」
フランがダダをこね出したので、闇慈はフランに言い聞かせる。
「フラン。君が秘密にしていたいこと無理やり聞いてくる人を君はどう思うかな?」
「う〜ん・・・壊す♪」
「笑顔で怖い事言うんだね・・・フラン」
フランの返答に闇慈は苦笑しながら、続ける。
「でもそれって今フランがやっていることと同じだよ。僕にも知られたくない事がある。それをフランが今聞き出そうとしている。違う?」
「あ〜う。そう・・・」
「自分にされて嫌な事を他人にはしない。これ・・・僕と約束できるかな?」
「は〜い」
「良い子だ。ご褒美にオヤツを作ってきてあげるよ。何が良い?」
フランの素直な返答に闇慈は笑顔で答え、オヤツを作ると言い聞かせるとフランはパァと笑顔になった。
「ホント!?じゃあ、フラン。クッキーが食べたい♪」
「クッキーか・・・少し時間が掛かるけど、良い子で待っていられるかな?」
「うん♪」
それを聞いた闇慈は一旦厨房に戻ろうとするとフランが闇慈にこう言った。
「お兄ちゃん。お兄ちゃんに何があったのかは分からないけど、フランはお兄ちゃんの味方だからね♪」
フランの言葉に闇慈は笑顔で答えた。
「ありがとう、フラン」
その後、闇慈が焼いてきたクッキーと淹れて来た紅茶で小さなお茶会を開いた。クッキーの出来栄えはフランも満足するほどだったみたいだ。
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