第三次完結篇第二幕 ロゼ、その愛
[9/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
欲しい」
こう申し出てきたのである。
「ここは。俺にも」
「助けてくれるのか」
「言った筈だ、俺達はもう何があっても離れない」
このことを言うのである。
「だからだ。何があっても」
「そうか。ならだ」
「ファイナルゴッドマーズならあの戦艦を止められる」
また言うマーズだった。
「そして」
「ロゼを」
「けれど一人じゃ無理だ」
如何にゴッドマーズといえどであった。
「二人なら」
「そうだな。我々二人の動きを合わせたらだ」
「できる」
こう言い合うのであった。
「何があってもだ」
「それならやろう!」
タケルからマーグに告げてきた。
「今から!」
「よし、それならばだ!」
二人は動きを合わせた。そうしてだった。
「ダブル」
「マーズフラッシュ!」
最初はその光を放ち動きを止めた。それから。
その剣を抜いて戦艦に向かい。その剣を構え。
「行くぞダブル」
「ファイナル」
「ゴッドマーズ!!」
その剣でそれぞれ左右に斬った。それを受けてさしもの巨大戦艦もその動きを完全に動きを止めてしまったのである。
そしてだ。シュウもまただ。
「さて、私は」
「御主人様の出番ですね」
「そうです」
こうチカに言ってからだった。
ネオ=グランゾンのその力を放ちブラックホールを無効化した。戦艦から黒い闇が拡がりそのうえで消え去った。
それで何もかも終わりだった。巨大戦艦は完全に動きを止めた。
「ブラックホールが」
「ロゼ」
マーグはまたロゼに声をかけた。
「来るんだ」
「私が」
「そうだ、私と共にだ」
来るように言うのである。
「本当にバルマーの為に戦おう」
「バルマーの為に」
「バルマーは今のままでは滅びる」
マーグにはわかっていることだった。
「だからだ。バルマーの為に」
「ですが私は」
それでもロゼはまだ戸惑いを見せていた。
「司令にお応えすることは」
「兄さん」
「わかっている」
ここでまた弟の言葉に頷くマーグだった。
「あの戦艦は最早」
「沈むのは時間の問題だ」
まさにそうした状況だった。あちこちから火を噴いているのが何よりの証拠だ。
そしてそれを見ながらであった。決断の時を見ているのだった。
「ロゼはこのままでは」
「どうするんだ?それで」
「心配することはなし」
しかしここでマーグは言った。
「そこから出て来ないのなら」
「それなら」
「私から行く」
そうするというのである。
「ここはだ」
「兄さん、まさかまた」
「大丈夫だ。傷の回復は思ったより早い」
タケルが何を言いたいのかはもう察していた。
「気にするな」
「そうか。だったら」
「今からだ」
こう言ってであった。瞬間移動を使った。そのうえで巨大戦艦の艦橋の中に一人いるロ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ