第三次完結篇第二幕 ロゼ、その愛
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。そして」
「そして?」
「ロゼを」
彼女の名前を出すのだった。
「ロゼに伝えたい、私のことを」
「そうなのか」
それを聞いて頷くタケルだった。
「それなら。俺も」
「やってくれるか」
「俺は兄さんと何時でも一緒だ」
これがタケルの返答だった。
「それならだ」
「済まない。それではだ」
二機のゴッドマーズが前に出た。そうしてだった。
艦橋にいるロゼはだ。彼等の二機のゴッドマーズを見て唖然となっていた。それは彼女が想像だにしなかったことだった。
そしてであった。艦橋で身体を震わせていた。
「どうして、何故」
そのゴッドマーズを見ての言葉である。
「何故司令のゴッドマーズが」
「ロゼ!」
ここでマーグの声が届いた。
「いるのか、いるな!」
「!?司令」
「そうだ、私だ!」
こうロゼに言ってきたのである。
「私だ、私は生きている!」
「そんな、司令は私が」
殺してしまった、そう言おうとした時だった。
マーグはまた彼女に言ってきたのである。
「私は生きている、絶対にだ」
「どうして、そんなことが」
「私は助けられた」
また話す彼だった。
「ロンド=ベルにだ」
「ロンド=ベルに」
「そして思い出したのだ」
続いてこのことも話すのだった。
「レツィーラ=トーラーに、帝国に洗脳され操られていたことを」
「まさか・・・・・・それまで」
「ロゼ」
マーグの声が強くなった。
「君はだ」
「私が」
「君は知っていたな」
問い詰める声だった。
「そのことを」
「それは・・・・・・」
「私はバルマーの操り人形だった」
このことも言うのだった。
「しかしそれはだ」
「違うというのですか」
「そうだ、違う」
また言うマーグだった。
「最早私は違うのだ」
「違うというと」
「最早バルマーには汲みしない」
はっきりとした決別の言葉だった。
「何があろうともだ」
「ではもう」
「私はマーズと共に戦う」
またそれを告げたのである。
「何があろうともだ」
「そんな・・・・・・私は・・・・・・」
「私は君を恨んではいない」
このことも言うのだった。
「いや、むしろ」
「むしろ・・・・・・」
「君は私を」
そのことは小声になっていた。
「失いたくはない」
こう言うのだった。
「何があろうとも。絶対に」
「私を。ですが私は」
ロゼはマーグのその言葉を聞いて申し訳なさそうに言うのだった。
「司令に応えられは」
「私は君がいないと駄目だ!」
しかしマーグはまた言った。
「だからだ。死なないでくれ!」
「司令・・・・・・」
「行くぞロゼ!」
ゴッドマーズで身構えるのだった。
「今そこから君を出す!」
「兄さん!」
「マーズ」
「俺にも協力させて
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