第三次完結篇第二幕 ロゼ、その愛
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「だからだ」
また言うマーグだった。
「下手に撃沈はできない」
「じゃあどうすれば」
「あの巨大戦艦を」
「一体」
「何ならです」
名乗り出てきたのはシュウだった。
「私のネオ=グランゾンの力を使いましょうか」
「ああ、そうだったわね」
「ネオ=グランゾンの力はそれだったな」
今のシュウの言葉にリューネとヤンロンが応える。
「ネオ=グランゾンの力は重力だから」
「ブラックホールもコントロールできたな」
「それを使いましょうか」
マーグに願い出たのである。
「それで如何でしょうか」
「重力の力か」
「そうです」
マーグに対しても答えた。
「それを如何でしょうか」
「わかった」
それを聞いて頷いたマーグだった。
「それでは。頼む」
「では貴方はそのままお休み下さい」
シュウも彼に休養を薦めた。
「さもなければ本当に」
「いや、まだだ」
しかしだった。マーグは彼の言葉も退けるのだった。
「私はまだやるべきことがある」
「やるべきことですか」
「そうだ」
はっきりとした声で答えるのだった。
「私にはまだ。それが」
「そうですか」
シュウはそこまで聞いてまず応えるのだった。
「それでは私から言うことはありません」
「えっ、けれど」
「ここでマーグさんを止めないと」
テュッティとミオが真剣な顔でシュウに言ってきた。
「さもないと本当に」
「危ないのに」
「その時はです」
だがシュウは二人に対しても言うのである。
「私がマーグさんを助けてみせましょう」
「私もよ」
リツコもそうするというのだった。
「その時はね」
「リツコ、腹をくくったのね」
「そんなのは最初からよ」
ミサトにも言葉を返した。
「伊達にロンド=ベルにいるんじゃないわよ」
「そう言うのね」
「ええ、言うわ」
また言う彼女だった。
「何があってもね」
「わかったわ」
そしてミサトも彼の言葉を受けたのだった。
「それじゃあ。私もね」
「マーグ君はいいのね」
「絶対に死なせない」
ミサトはここで確かな声で告げた。
「それさえ守ってくれたらね」
「私は約束は破らないわ」
これがリツコの返答だった。
「わかったわね」
「よし、わかったわ」
「有り難う」
こう言い合ってであった。お互いに頷き合い。そのうえでマーグを見守るのだった。
マーグはタケルのゴッドマーズの横に来た。そうして言うのであった。
「行くぞ、マーグ」
「兄さん、それでどうするんだい?」
「あの巨大戦艦を沈める」
それはするというのだ。
「ブラックホール爆弾はこれで気にする必要はなかった」
「お任せ下さい」
シュウも言うのだった。
「それは私が」
「だからだ。私達はだ」
「あの巨大戦艦を」
「沈める
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