第三次完結篇第二幕 ロゼ、その愛
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を持っていない相手に力を使うことはない」
それはないのだという。
「決してだ」
「ではどうされるというのですか?」
「私の力は衝撃波等だけではない」
「といいますと」
「他にもある」
こう言うのだった。
「だからだ。貴方に力を振るうことはない」
「そうですか」
千葉はそれを聞いてまずはほっとしたのだった。
「それは何よりです」
「だが」
「だが?」
「それでも私は力を使わせてもらう」
「今使わないと仰ったではないですか」
「言った筈だ。力は一つではない」
ここでは言葉は矛盾していた。一聴するとだ。
そしてであった。彼は言ってきたのだ。
「この力で」
「なっ、それは」
「そうだ。私はこうした力も使えるのだ」
言いながらであった。その姿を消しにかかってきたのである。
「テレポーテーションだ」
「その力をか」
「そうだ、これでだ」
力を使ってであった。その場から消えた。そうして。
出たのは宙だった。冥王星のである。
その瞬間に叫んだのだ。こう。
「来るのだ、ガイアー!」
「その声は!」
タケルはその声を聞き逃さなかった。
「兄さん!?まさか」
「六神合体!」
彼と同じ叫びであった。そしてもう一体のゴッドマーズが姿を現わしたのである。
「何っ!?」
「あのゴッドマーズは」
「まさか」
「そのまさかだ」
タケルが驚く仲間達に告げた。
「ゴッドマーズだ、兄さんの」
「そうだよな、あれは」
「マーグのゴッドマーズ」
「というと」
「そうだ、私だ」
マーグからも声がしてきたのだった。
「私も共に戦おう」
「馬鹿な、そんなことをしたら」
「マーグさんの身体も」
「無事じゃないどころか」
「いや、大丈夫だ」
しかしだった。そのマーグが言うのである。
「私のことはだ」
「大丈夫っていっても」
「今そうしてゴッドマーズに乗っているのさえ」
「信じられないのに」
「それよりもだ」
マーグはもう自身のことを省みてはいなかった。
「早くあの巨大ヘルモーズを止めるのだ」
「えっ!?」
「あの戦艦をですか」
「今倒すんですけれど」
「ただ倒すだけでは駄目だ」
マーグの言葉が強いものになった。
「それではだ。倒せばだ」
「倒せばって」
「どうなるんですか?」
「倒さないとそれこそ」
「あの巨大ヘルモーズの中には巨大なブラックホール爆弾が搭載されている」
マーグはここではじめて言ったのだ。
「下手に撃沈すればそれが爆発する」
「ブラックホール爆弾って」
「そんなものが」
「この冥王星自体が吹き飛んでしまうぞ」
ここで言ったのはタシロである。
「無論我々もだ」
「そうよね、そんなのが爆発したら」
「俺達もそれこそ」
「洒落にならないことに」
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