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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第三次完結篇第二幕 ロゼ、その愛
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「ああ、気付かれましたね」
ドクター千葉がその彼を見てほっとした顔で言ってきた。
「よかったですよ、御無事で」
「私はあの時ロゼに」
「はい、ですが助かったのです」
穏やかな笑顔と共に彼に告げてきた。
「我々の治療で」
「そうだったのか」
「今もう少し安静の時が必要ですが」
それはだというのだ。
「ですがもう命にはです」
「有り難う」
ここまで聞いて礼を述べるマーグだった。
「敵だった私の命まで助けてもらって」
「いえ、それはいいのですよ」
「いいというのか」
「この部隊ではかつて敵であっても共に戦っている人達が多いですし」
ロンド=ベルの特色である。
「ですからそのことはです」
「そうなのか」
「それに貴方はタケル君のお兄さんですよね」
「そうだ」
このことには素直に答えた。
「私は長い間そのことを忘れさせられていたが」
「ですが今は思い出されましたね」
「うむ、確かにな」
このことも認めることができた。
「今は」
「それでいいじゃないですか。今丁度バルマー軍とも最後の戦いですよ」
「バルマーとか」
「残るは巨大戦艦一隻です」
千葉はマーグにそのことも話した。
「投降すればいいのですが」
「私のいない今指揮官はロゼ」
マーグは彼の話を聞きながら呟いた。
「ロゼの性格からすると」
「どうされました?」
「!?」
そしてであった。今確かに何かを感じ取った。
マーグの表情が一変した。そうしてであった。
今まで寝ていたベッドから飛び出て。何処かに向かおうとする。
「いけない、このままだと!」
「!?どちらに行かれるんですか!?」
「このままだとロゼも我々も死ぬことになる!」
危機を察した顔で千葉に言うのだった。
「ここは行かせてくれ!」
「馬鹿な、少し前に死に掛けていたんですよ!」
千葉は医師として彼を止めに入った。
「それでどうして」
「それでもここは行かせてくれ!」
前に立ちふさがる千葉に対して必死に言う。
「さもないと本当にだ」
「駄目です、今は絶対に安静です!」
千葉も彼を必死に止める。
「さもないと本当に」
「いや、行かなくてはならない!」
マーグはそれでも行こうとする。
「私が行かなくては」
「行ったら本当に」
「それでもだ」
マーグは言う。
「さもないと私は」
「行くというのですか」
「そうだ、行く」
どうしてもというのである。
「何があろうともだ」
「私が倒されてもです」
千葉は腕力はない。それでも言った。
「ここは通しません」
「貴方にも意地があるのですね」
「そうです」
まさにそうだというのだった。
「超能力を使ってもです」
「それは安心していい」
「えっ!?」
「私は武器を持たない、超能力等
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