第三次完結篇第二幕 ロゼ、その愛
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外は何もないだろうが!」
「失礼ね、イタリア料理も作られるわよ!」
「何でそこでイタリアが出るんだよ!」
「ドイツ人はイタリアが好きなのよ!」
これは昔からである。
「だからそうなのよ」
「そうだったのか」
「そうよ。パスタもピザも得意よ」
「じゃあそれ食ってさっさと太れ」
まだ言うシンだった。
「ビールも飲んでな!」
「あんただってビール好きでしょうが!」
「ドイツ人みたいに痛風だらけになってたまるか!」
「ドイツってそんなに痛風多いのか?」
「ビールばかりだからな」
ディアッカの言葉にタスクが答える。
「それとソーセージにベーコンだろ?ジャガイモにはバターだよな」
「じゃあその組み合わせばっかだからか」
「禿も多いらしいな」
「げっ、そりゃやばいな」
髪の毛の話になるとさらに言うディアッカだった。
「なあシンジ、気をつけろよ」
「何で僕なの?」
「御前の親父さんやばいからな」
ゲンドウの話も出て来た。
「だからよ。息子の御前もな」
「そういえば僕額は」
「俺もだな」
そしてアスランもであった。
「額の広さがかなり」
「とにかくだ、手前もワンパターンな料理だよな」
「五月蝿いわね、まだ言うの!?」
「マユみたいに色々な御馳走作ってみやがれ!」
「ドイツ料理は御馳走よ!」
「それしかないから駄目だってんだよ!」
「しかもだ!」
またカガリが言う。
「私の料理を侮辱しているな!」
「侮辱じゃねえ、本当のことだ!」
カガリとも喧嘩をするのだった。
「野戦食作る姫様が何処にいるってんだ!」
「野戦食ではない、御馳走だ!」
「カガリ、ここは同盟よ!」
「わかった、それではだ!」
こうして三人で喧嘩をしていた。ロゼはそれを唖然とした顔で見ていた。
そしてであった。一人言うのだった。
「あの、これがですか」
「そうだ、ロンド=ベルだ」
まさにそうだと話すナタルだった。
「ここはこういう部隊だ」
「凄いですね」
ナタルに応えて言うのだった。
「本当に」
「ははは、すぐに慣れるよ」
そのロゼにタケルが笑顔で言ってきた。
「賑やかでいいよ」
「そうだね。賑やかだね」
マーグは既にその目を細めさせていた。
「色々な人間がいてそのうえで」
「さて、それではだ」
またナタルが言ってきた。
「今は休息に入ろう」
「はい、それじゃあ」
「これで」
戦いが終わった彼等はそのまま一時の休息に入った。しかし戦いはまだ終わらない。むしろこれからですらあった。
第三次完結篇第二幕完
2010・2・2
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