第三次完結篇第二幕 ロゼ、その愛
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します」
「わかりました」
少しおどおどしながら一同に応えるロゼだった。
「ナタル=バジルール少佐ですか」
「ナタルでいい」
彼女にしてもかなりくだけてきていた。
「それでロゼだったな」
「はい」
「君は料理や裁縫はできるのか?」
「父が厳しかったので」
まずはそこから話すロゼだった。
「他にも洗濯やアイロンがけも」
「ロゼは家事は何でもできるんだ」
ここでマーグも話してきた。
「どれも見事なものだよ」
「うわ、それは意外」
「如何にも女戦士って思ってたのに」
「乙女だったの」
「戦士であっても乙女だ」
こう主張するナタルだった。
「どうもこの部隊はそういうのは極端で困るがな」
「そういえばだ」
何故かアレンが出て来たのだった。
「俺の心が乙女とかいう話は何処から来たのだ?」
「御前も何か変な世界からの記憶があるんだな」
「不気味なマッチョのおっさんだが心は乙女の奴だったな」
こう相棒のフェイに返すのだった。
「御前は白鳥とかだったな」
「まあな。あれはあれで大変だったがな」
フェイにもそうした記憶が存在しているのだった。
「そこでもショウの奴と会ってたな」
「そうだったのか」
「そういえば何か俺も」
ショウもここで言う。
「アメジストにこだわっていたな。やたらと寒い国で」
「それでも俺よりはましだな」
アレンはその二人にまた言う。
「何故俺が乙女なのだ」
「それでだ」
アレンが腕を組み考えに耽っている間にもナタルの話は続いていた。
「ロゼ君は立派だ」
「その通りね。やっぱりお料理やそうしたことができるにこしたことはないわ」
クローディアもそれには賛成なのだった。
「できないよりは幸せになれるわ」
「何っ、そうなのか!?」
カガリがそれを聞いて驚きの声をあげた。
「私は料理はいつもバーベキューとか鍋とかだがそれは駄目か」
「野戦食だな、それは」
クランがすぐに突っ込みを入れてきた。
「それしか作れないとかか?」
「御飯は飯盒だが駄目か?」
何とそういう料理しか知らないカガリだった。
「オリエンテーション形式で美味しいぞ」
「御前本当にお姫様か?」
ここで出て来たのはやはりシンだった。
「何処の猿なんだよ、一体」
「私が猿だというのか!」
「そうだよ、猿だよ!」
また売り言葉に買い言葉だった。
「何処ぞのドイツ猿でもドイツ料理はできるぞ、それに対して手前は何だ!」
「ちょっと待ちなさいよ!」
そのドイツ猿も出て来た。
「あんたドイツ料理を馬鹿にしてるの!?」
「ドイツ料理は馬鹿にしないが手前は馬鹿にしてやる!」
アスカにも言い返すシンだった。
「マユなんかもうとびきりに美味い御馳走を作ってくれるんだぞ、それに対して御前はドイツ料理以
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