第三次完結篇第二幕 ロゼ、その愛
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ることになった」
タシロはこう皆に答えた。
「バルマー銀河辺境方面軍は倒した」
「その通りだ」
マーグはそれを聞いて静かに応えた。
「だが」
「その通りだ。まだバルマー帝国軍はいる」
それを言うのだ。
「あの刻印からまだ来るだろう」
「その彼等に対してですか」
「向かう為に」
「宇宙怪獣達はブリタイ司令が引き受けてくれるそうだ」
彼等がだというのだ。
「ゼントラーディ、メルトランディのかなりの数が太陽系の外に来てくれている」
「じゃあ俺達は」
「また地球圏の中の守りに」
「そういうことだ。そして我々もまた」
タシロは言う。
「その任に着くことになったのだ」
「皆あらためて宜しく」
ノリコが明るい声で皆に挨拶をしてきた。
「タカヤノリコ中尉配属になったから」
「同じくアマノカズミ大尉」
「ユング=フロイト大尉」
この二人もだった。
「宜しくね」
「はじめて見る人達もね」
「どうか宜しく」
「こちらこそ」
ロンド=ベルの面々も彼等に応える。
「何か三人とも凄い格好で」
「目のやり場に困るけれど」
「出撃時以外は軍服でいなさい」
未沙がすかさず言ってきた。
「いいわね、それは」
「えっ、制服って」
「そんなブルマーでいたら風紀を乱すわ」
生真面目な彼女らしい言葉だった。
「ただでさえこの部隊は風紀が乱れているというのに」
「そんなの気にしなくていいんじゃねえのか?」
それを一番乱しているバサラの言葉だ。
「別によ。そんなのはよ」
「バサラ君は特によ」
未沙はそのバサラに対しても言う。
「全く。人の話全然聞かないんだから」
「何かまた凄い人ばかりさらに集まったみたいね」
ユングはその彼等を見て微笑んでいる。
「私に似ている人もいるし」
「そうね。私に似てる娘も増えたし」
「だからまあそういう話はなしで」
ノリコが二人を止めてきた。
「私はハーリー君しかいないですし」
「一人でもいるだけましではないのか?」
タシロはこう言うのだった。
「わしなぞどれだけあの三輪長官と似てると言われたか」
「言われてみればそっくり」
「確かに」
藪蛇であった。
「本当に」
「嫌になる位に」
「とにかくですね」
シュウがここで言ってきた。
「マーグさんもロゼさんも無事に加わり何よりですね」
「ですよね」
彼の言葉にチカが頷く。
「それは本当に」
「さて、それでは」
また言うシュウだった。
「私はこれで」
「今度は一体どちらに」
「また時が来るのを待ちます」
微笑んでこう自身の使い魔に言うのである。
「その時にまた」
「そうですか。またロンド=ベルから離れて」
「大勢で何かをするのは私の性に合いませんので」
だからだというのである。
「それ
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