第七十八話 図書館
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レミリアに挨拶を終えた後、闇慈は咲夜に連れられて紅魔館の地下にある大図書館に連れてこられた。その広さはそこらにある図書館とは月とスッポンだった。
「うわあ・・・かなり広いですね」
「まずはここで『小悪魔』と一緒に本の整理をして貰うわ。それが終わったら私の所に戻ってきて報告する事、良いわね?」
「分かりました。後それと・・・小悪魔?それが名前なのですか?」
「行けば分かるわ」
そう言うと咲夜は自分の仕事に戻って行ってしまった。闇慈はその小悪魔と会うために図書館の中に入って行った。そして歩いていくと頭から黒い耳のようなものを生やした赤髪の女性が本を手に持ちながら、整理を行っていた。
闇慈は彼女が小悪魔だと思い、話しかけた。
「あの・・・貴女が小悪魔さんですか?」
「はい。そうです。貴方が黒神闇慈さんですね。お待ちしてました」
「僕はどうすれば良いですか?」
「ではまずはここにある本を一冊一冊、確認して行き、痛んでいる場所やホコリを取って行ってください」
「分かりました」
闇慈はページを捲り、痛んでいる所や汚れている所などを探し、本のホコリを取って行った。
しかし二時間位経過したが・・・数が数なのか中々終わる気配がなかった。
「かなり量があるんですね?小悪魔さん」
「ええ。何時もは一人でやっていたのだけど、今回はアンジさんが手伝ってくれているので早く終わりそうですよ」
「これだけの量を一人でやっていたんですか!?他に手伝ってくれる人はいないんですか!?」
闇慈がそう言うと小悪魔は苦笑すると訳を言い聞かせる。
「ほら。これって地味な作業でしょう?妖精メイド達はこう言った地味な作業が苦手みたいなんですよ」
「あはは・・・僕は妖精の事は知りませんけど、そんな性格があったんですね。知っている事とすれば・・・イタズラ好きって事ですね。ここに来るまでに【光の三妖精】達からイタズラされて無駄に疲れましたからね」
「そうだったんですね。さあ・・・もう一頑張りです。終わらせてしまいましょう」
「はい!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小悪魔の激励に応えたのか、本の整理を一気に終わらせた。そして闇慈が咲夜の元に行こうとすると紫色の髪をした少女が本を読んでいた。少女も闇慈に気付いたのか視線を送る。
「貴方は確か・・・今日から入った新しい執事だったわね?」
「と言うよりも執事修行のためですが。申し遅れました。僕は黒神闇慈です」
「私は『パチュリー・ノーレッジ』。この図書館の主でもあるわ」
闇慈はパチュリーの周りに散らばっている本を見て疑問を抱き、問いかける。
「パチュリー様は何時もここで本を読んでいらっしゃるのですか?」
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