第三次篇最終部第一幕 取り戻された絆
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ルマー軍も前進をはじめた。そのうえでロンド=ベルに向かう。両軍は正面から激突しそのうえで最後の戦いをはじめるのだった。
兵器の質で押そうとするバルマー軍だった。だがロンド=ベルはそれに対してである。
「各個撃破だ!」
「一機ずつ攻撃を集中させろ!」
「はい!」
「わかりました!」
皆それに頷いてであった。果敢に攻撃を浴びせる。それによってバルマーのマシンを一機ずつ倒していく。まさに各個撃破であった。
そしてそれが功を奏した。バルマー軍はその数を確実に減らし劣勢に追い込まれていった。そしてマーグの旗艦も露わになった。
ゴッドマーズは既に善戦に出ている。タケルはそのゴッドマーズを巨大戦艦に向けた。
「よし、これで!」
「俺達もだ!」
「行かせてもらうわ!」
皆そのタケルのフォローに回る。しかしだった。
そしてそれを見たマーグは。遂に言うのだった。
「来たか」
「司令、それでは」
「さっきも言ったけれど」
「お任せ下さい」
敬礼と共にマーグに告げるのだった。
「ここはです」
「それではね」
「司令」
ロゼの言葉は切実な響きを帯びたものだった。
「どうか」
「どうか?」
「御無事で」
こう告げてきたのである。
「どうか」
「安心してくれ」
マーグは微笑んでそのロゼに言ってみせた。
「私は必ず戻って来るよ」
「必ずですね」
「うん、必ずだよ」
こう言って微笑んでみせているのであった。
「嘘は言わないよ」
「それでは」
「行って来るよ」
「はい!」
こうしてマーグは出撃した。そのゴッドマーズでだ。二人のゴッドマーズが対峙した。
「兄さん・・・・・・」
「地球の戦士よ」
二人は見合いながら互いに言い合う。
「この戦いで最後だ」
「そうだ、最後になるんだ」
タケルもまたであった。切実そのものの顔でマーグを見ている。そのうえでの言葉であった。
「これで。俺と兄さんは」
「貴様の最期の時だ」
だがその言葉はそれぞれ違ってしまっていた。
「二度と離れはしない」
「二度と起きることのないように」
「終わらせる!」
「ここで!」
それぞれ剣を構えそのうえで突き進みであった。剣と剣を打ち合わせる。
激しい音が響き渡り火花が散る。そうしてだった。
その打ち合いが続いた。二十合三十合となり遂には百合を超えた。しかしそれでもだった。
勝負はつかなかった。二人はやがて超能力も使いはじめていた。
「これなら!」
「どうだ!」
だがそれも伯仲していた。お互いのその力と力で打ち消し合っている。勝負は千日手に近くなろうとしている。そんな状況になっていた。
しかしである。二人は同時にコクピットから出た。
そうしてであった。ゴッドマーズから出てである。空中で激突した。
「何っ!?」
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