第百八十五話 ホワイトスターの決戦
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かだと。御主はそれでも」
「おっと、来ましたよ」
バランにはそれ以上言わせなかった。
「早速ですね」
「くっ、こんな時にか」
「では行きましょう」
こう彼に声をかける。逆になっていた。
「それでは」
「わかった。ではな」
バランはまだ言いたげだったがそれでも言うのだった。
「参るとしよう」
「それでは我々も」
「行きましょう」
キャリコとスペクトラも言ってきた。こうして四人が前線に出る。そしてマーグ直属の部隊もである。彼等も前線に出て来たのであった。
「来たか!」
「トウマ、気をつけて」
ミナキがトウマに声をかけてきた。
「あの人も来たわよ」
「わかってるさ」
毅然とした声でミナキに返すトウマだった。
「それはな」
「そう、それじゃあ」
「勝つ!」
彼は言い切った。
「ここで決着をつけてやる」
「私も」
「行こう、クスハ」
ブリットがクスハに声をかける。
「あいつも来た」
「孫光龍、貴方は一体」
クスハは怪訝な顔で彼を見続けていた。
「どうして地球ではなく」
「あいつは何を考えてるんだ?」
ブリットもそれはわかりかねていた。
「そもそも」
「それがわからないわよね」
クスハもである。
「あの人は何を」
「けれど今は」
「ええ」
ここから先の言葉は不要だった。
「行こう、ブリット君」
「それじゃあな」
「ははは、やっぱり来たねえ」
真龍虎王を見て言ってきた孫だった。
「やっぱり君達は僕と戦うんだね」
「貴方が何を考えているのかわかりません」
本人にも言うのだった。
「けれどそれでもです」
「ああ、それはね」
「それは?」
「僕も言うつもりはないからね」
こう言うのであった。
「そんなことはね」
「言うつもりはないのか」
「その通りさ」
軽い調子でブリットにも返す。
「ただし。ヒントを言うよ」
「ヒントだと?」
「どういうことですか?」
「僕は審判なんだよ」
こう言うのである。
「それは言っておくよ」
「審判!?」
「どういうことなんだ、それは」
「だからさ。言った通りだよ」
そうだというのである。
「僕は審判なんだよ」
「審判」
「何だっていうんだ」
「さて、ヒントは言い終わったよ」
ここで話を切る彼だった。
「じゃあ戦うとするか」
「そうですね。今はそれしかないようですし」
「それならだ」
二人も孫との戦いに入る。クォヴレー、セレーナは既にキャリコ、スペクトラルとの戦闘に入っていた。戦いは既にバルマーにとって著しく不利になっていた。
「マーグ様」
「ここはです」
「我等が」
ジュデッカ=ゴッツォ達がそれぞれ彼に言ってきた。
「引き受けます」
「マーグ様はその間にです」
「冥王星へ」
「いや、まだ
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