第百八十五話 ホワイトスターの決戦
[12/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
も可能です」
「そうか。それでか」
「そうです。すぐに冥王星までにです」
「そういうことだな」
それを聞いて頷くロジャーだった。
「それならばだ」
「よし、これでだ」
「決定?」
「何かいきなり出て来た人に頼ってだけれど」
「御安心下さい」
シュウはいぶかしむ彼等に対してまた話す。
「皆さんをすぐに冥王星に御案内できますので」
「何か別の世界を行き来する時みたいに」
「そうだね。そんな感覚で」
「冥王星に」
ティスとラリアー、デスピニスもここで話をした。
「とにかく。こっちの世界の冥王星で」
「あのバルマー帝国と決戦だね」
「それに」
デスピニスはここでタケルをちらりと見た。そのうえでの言葉であった。
「タケルさん」
「わかってるわよね」
「うん」
ラリアーは真剣な顔でのティスの問いに頷いた。
「タケルさんは何があっても」
「願いを叶えてもらわないとね」
「僕達も力にってね」
「絶対よ。本当にね」
二人に対してあらためて告げるティスであった。
「タケルさんには絶対にお兄さんを救い出してもらうから」
「わかってるよ」
「私も」
ラリアーとデスピニスも頷く。
「タケルさんを見ていたらね」
「何があっても」
「あの人見てるとどうしてもそう思うのよね」
ティスも今はそのタケルを見ていた。
「絶対に望みを叶えて欲しいって」
「そうだね、タケルさんだったら」
「本当に」
「だからこそ」
それを聞いて頷く彼等であった。
ティスもである。タケルを見続けてさらに言うのであった。
「絶対に望みがは適うからね」
「そうだよ、あの人なら」
「絶対に」
「お兄ちゃんだってそうだったしね」
三人のところにナナが来て話してきた。
「だから絶対にね」
「そうだ、一矢はできた」
京四郎も来ていた。
「あいつにもできる、絶対にだ」
「恋人と肉親の違いはある」
ケンジも言う。
「けれど。想いは同じだ」
「だからこそここは」
「絶対に」
「適うんですね」
ティス達は彼等の言葉にも頷いた。
「タケルさんの願いは」
「何があっても」
「本当に」
「それにしても」
ここでティスは思うのだった。
「あたし達はただ生まれてきただけだったのに」
「今はこうしてね」
「誰かのことを考えている」
「人間だからだな」
京四郎はそうだと告げた。彼等三人に対してだ。
「それはな。人間だからだ」
「そう。人間だから」
「だから」
「こうして想うことが」
「できる。デュミナスはそのことを思って御前達を作って残した」
あの時のことも話される。
「だからだ。タケルをだ」
「ええ、何があってもよ」
「お兄さんを取り戻してもらう」
「私達もその為に」
「おい、三人共」
「そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ