第百八十四話 バルマー侵攻
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したロゼがここで指示を出した。
「主砲を!」
「了解です!」
「それでは!」
艦橋の者達が彼女の言葉に応える。
「ゴッドマーズを」
「主砲で」
「そうだ、吹き飛ばすのだ」
それで完全に黙らせるつもりだった。
「わかったな」
「はい、それでは」
「その様に」
こうして主砲がゴッドマーズに向けられる。そうして。
撃とうとする。だがここで不意に。
マーグが叫んだ。何と彼に対して。
「マーズ!!」
「!?」
「マーズ!?」
「上だ!上に移れ!」
こうタケルに告げたのだ。
「すぐにだ!」
「わ、わかった!」
タケルはそれを聞いて咄嗟に動いた。
それによってヘルモーズの主砲をかわした。まさに紙一重であった。
「危ないところだった・・・・・・」
「司令・・・・・・」
ロゼはマーグに対して怪訝な顔を向けて問うた。
「何故」
「自分でもわからない」
こう言うしかないマーグだった。
「何故ここで私は」
「とにかくです」
ここでロゼはそのマーグにそっと寄り添って言った。
「撤退を」
「そうだね」
それに頷くマーグだった。
「ここは」
「はい、それでは」
こうして彼も撤退した。これでソロモンでの戦いは完全に終わった。
「兄さん・・・・・・」
「一時撤収です」
ユリカがそのタケルに言ってきた。
「いいですね」
「あ、ああ」
彼女の言葉に我に返る。そうして。
「それじゃあ」
「それでは」
こうして彼等はソロモンに戻った。それからであった。
「後はだ」
「ホワイトスターですね」
「いよいよ」
「そうだ」
まさにその通りだというのである。
「ここはだ。いいな」
「はい、わかりました」
「それじゃあ」
皆大河の言葉に頷きであった。
ソロモンで準備をしたうえで、であった。ホワイトスターに向かうのであった。
「いよいよだな」
「そうね」
「本当にな」
皆こう話すのだった。
「バルマーとも決戦か」
「その銀河辺境方面軍とも」
「遂に」
「それではだ」
ここでまた言う大河だった。
「次の戦いはだ」
「はい」
「激しい戦いになりますね」
「七隻のヘルモーズがいる」
まず注意するのは彼等に対してだった。
「次は彼等を撃沈することになるかも知れない」
「そうですよね。そして」
「そうなったら」
「ズフィルードだ」
続いて話に出すのは彼等だった。
「あの七隻のヘルモーズから出て来る」
「それを倒して」
「ホワイトスターを」
「いや」
しかしであった。ここで火麻が言うのだった。
「それで本当に終わりか?」
「えっ!?」
「っていいますと?」
「いやな、俺の勘なんだがな」
いささか参謀らしくない言葉ではあった。
「若しかしてな」
「若しか
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