第百八十四話 バルマー侵攻
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というのだ。
「ここで負けてもまだ戦えるから」
「その時に備えて」
「最後に勝てばいい」
これがマーグの考えだった。
「彼等を消耗させてでもね」
「では。その様に」
「まずは三百万」
援軍の数はそれだけであった。
「それでここを攻めきれなければ」
「ホワイトスターまで撤退し」
「そして冥王星へ」
所謂暫減戦術であった。
「それをしていこう」
「わかりました。それでは」
こうして作戦も話した。そうしてであった。
彼等はその三百万を出した。それで攻めるのであった。
「来たな」
「この戦力でだ。ロンド=ベルよ!」
「汝等を下してくれる!」
ジュデッカ=ゴッツォ達はこう言ってその兵を向ける。彼等は陣頭で指揮にあたっている。
その数でロンド=ベルを押し潰そうとする。しかしであった。
「それでもな!」
「数が多くても!」
「勝ってみせる!」
ロンド=ベルの士気は高かった。
そうしてであった。迫って来るバルマー軍を倒していき遂には。
その数が大きく減ったところで、であった。
「よし!」
カミーユがここで叫んだ。
「後はだ!」
「突撃ね」
「ここまで敵の数が減ったら」
「ああ、そうだ」
ファとフォウに言う。
「今がその時だ」
「そうだ」
ヘンケンもここで言った。
「ここで仕掛けないとな」
「では艦長」
「総員攻撃だ」
ナタルに対しても言った。
「少佐、それでいいな」
「はい」
ナタルもはっきりと答えた。
「それでいいかと」
「わかりました、それでは」
「全軍攻撃に転じる!」
また言うヘンケンだった。そうして。
数が減ったバルマー軍に一気に攻撃を浴びせるのだった。
「これでだ!」
「決着をつけてやるわ!」
こう言ってであった。一気に勝負をつけた。
バルマー軍はそれで総崩れになろうとしている。しかし。
マーグはそれを見てであった。すぐに決断を下した。
「今はだね」
「はい、そうですね」
ロゼもマーグに対して頷く。
「これ以上の戦いはです」
「ただ損害を増やすだけだ。それなら」
「撤退ですね」
「そうしよう」
こう言って撤退させる。そうしてであった。
全軍撤退に移る。その後詰は。
七隻のヘルモーズが後詰に回る。ホワイトスターに撤退するまでの間だ。
「頼んだよ」
「はい、わかっております」
「それは」
またジュデッカ=ゴッツォ達が応える。
「軍が全てテレポートするまでの間」
「我等にお任せ下さい」
「ヘルモーズの力」
マーグはそのヘルモーズ達を見ながら述べる。
「有り難く使わせてもらうよ」
「はい、それでは」
「ここは」
こうして彼等は後詰を務める。流石に七隻のヘルモーズの力は大きかった。
「くっ、一隻だけでも手強いっていうのに」
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