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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百八十三話 小なる器
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ーと同じだと言っておこう」
ここではバルマーを話に出した。
「この連中は何千、何万という生物の種を絶滅に追いやっている!」
「それは俺達もだ!」
メキボスははっきりと反論した。
「俺達の過去はどうなのだ!一体幾つの生物の種を滅ぼしてしまった!」
「黙れ!」
ゼゼーナンはメキボスのその言葉を打ち消そうとした。
「そんなことは関係ない!」
「何っ!」
「この連中はだ!」
あくまで地球人だけを糾弾するのであった。
「そのうえ何度もだ!」
「今度は何だというのだ!」
「同じ種の仲間ともだ!」
「戦ってきたというのか!」
「そうだ、下らぬ理由で根絶やしにしてきた!」
こう主張する。
「銀河法では極刑に値する!」
「?待て」
ここで言ったのはレッシィである。
「あれはただの慣習法で極刑なぞない」
「そうだ、それを言うとはだ」
ギャブレーも言う。
「あの男はただ詭弁を言っているだけだ」
「そうなるな」
「その様な下等生物に生きる資格はない!」
「ならばだ!」
メキボスも本気で怒っていた。
「俺達はどうなる!」
「何だと、まだ言うのか!」
「俺達インスペクターとゲストは何度戦いを繰り広げてきた!」
彼等の歴史を言うのだ。
「そしてだ。何度も同じ種族同士でジェノサイドをしてきた!」
「それは関係ない!」
「ある!俺達も所詮地球人達と同じだ!」
そうだというのだ。
「罪あるのは地球人だけではない!そういう意味でも俺達は同じだ!」
「貴様、まだ言うのか!」
「そうだ!貴様はただ偏見で語っているだけだ!」
まさにその通りであった。
「確かにだ!」
「まだ言うのか」
「地球人はまだ未成熟だろう」
これは言う。
「しかし俺達も同じだ」
「同じだと!?我々が猿だというのか」
「貴様が地球人を猿だというのならな」
それに応えて言うメキボスだった。
「そうなる」
「貴様・・・・・・」
「貴様は何だ!」
そしてゼゼーナン自身にも言った。
「貴様はだ。一体何だというのだ!」
「愚かな」
ゼゼーナンはこれ以上聞くつもりはなかった。
「下等種族に感化されおったか」
「まあこいつはな」
「絶対にわからないって思ってたけれど」
トールとミリアリアが醒めた調子で言う。
「こんなにひどいなんてね」
「嫌なもの見たわね」
「ああいう人間もいるんだね」
「そうだね」
カズイとサイも言う。
「悪い意味で見本になるっていうか」
「全くだよ」
「ならば貴様も同罪だ!」
ゼゼーナンはメキボスに対して言い続けていた。
「まとめて始末してくれる!」
「やっぱり駄目か」
メキボスもわかっていたことではあった。
「聞く耳持たないか」
「こういう奴はどうしてもだな」
「そうなるな」

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