第百八十一話 傭兵
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であった。
「わかったな。そういうことだ」
「傭兵であっても」
「生き残れと言われるのですか」
「戦え」
それは言うのだった。
「しかし無駄には死ぬな」
「無駄には」
「だからこそ」
「そうだ。生きろ」
この言葉を繰り返す。
「わかったな。それではだ」
「はい、生き残ります」
「戦い。そして」
「ゲストはこれで終わりではない」
そしてこうも言うのだった。
「あの男がいなくなろうともだ。ゲストはだ」
「では司令」
「それでは」
「来ました!」
そのロンド=ベルが遂に来た。そうしてだった。
「攻撃態勢に入っています!」
「我々もまた!」
「迎撃する!」
まさしくそうするというのだった。
「いいな。このままだ!」
「了解です!」
「では!」
こうして両軍の戦いがはじまった。ロンド=ベルが攻めゲストが防ぐ。基地での戦いがこうして幕を開けたのであった。
戦いは激しいものだった。だがすぐにゲストの劣勢が見えてきた。
「ここだ!」
バニングがGP−01を素早く動かしビームライフルを放つ。それにより敵をまとめて撃墜する。
そうしてそのうえでさらにモンシア達も攻撃に入った。
「よし来た!」
「ここでさらに攻めて!」
「穴を開けてやります!」
こう言って三人も一斉攻撃を浴びせる。三人で戦艦を一隻撃沈した。
「く、くそっ!」
「脱出だ!」
「無念!」
戦艦に乗る者達が慌てて退艦していく。沈む戦艦はそれだけではなかった。
「二番艦撃沈です!」
「そして五番艦もです!」
「戦艦も損害が出ているか」
ロフは報告を聞きながら呟いた。
「戦いがはじまって二分だ」
「はい」
「しかしもう三隻の戦艦が撃沈され」
「戦力の二割を失いました」
「もうです」
「やはり。この戦力ではか」
ロフは今度は歯噛みして呟いた。
「相手にはならないか」
「ですが閣下」
「ここはです」
「わかっている」
こう返す彼だった。
「それはだ」
「ではこのまま」
「戦い続けるのですね」
「その通りだ、最後まで戦う」
この意思は健在だった。
「だが。生き残れ、いいな」
「わかっています」
「では」
何とか踏ん張ろうとする。しかしここで。
彼等の後方から軍が来た。それは。
「まーーたせたな、ロフ!」
「何っ、御前は!」
ゼブであった。彼が軍を連れて来たのである。
「何故ここに」
「何故って、みーーーりゃわかるじゃない」
いつもの調子で返してきたゼブだった。
「そーーーなのはさ」
「見てわかるだと!?」
「援軍だーーーよ」
それだというのである。
「直接指揮できる軍連れてやってきーーーたぜ」
「正規軍の御前が何故だ」
「そーーーんなの言いっこなーーーしだよ」
また言うゼ
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