第百八十話 ゲストとインスペクター
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っちも地球とこれ以上争っても意味がない」
彼等の事情も関係していた。
「あいつを止める為に枢密院は停戦命令を出した」
「それはいいことだ」
大河はそれを素直に評した。
「我々としても無益な戦争はしたくはない」
「ところがだ。あいつは」
「駄目だったんだな」
「ああ、そうさ」
まさにそうだと万丈に返した。
「戦力を集めて恐いもの知らずになってやがる」
「あれでかよ」
ディアッカは思わず拍子抜けして返した。
「あんな戦力じゃバルマーの。そうだな」
「一方面軍だな」
イザークもこう評した。
「バルマーの一個艦隊が七つあったとすると」
「それ位でしょうね」
ニコルもゲスト軍の戦力分析を冷静に行っていた。
「一度に来れば脅威でしょうが」
「まあそれでな」
メキボスはさらに話してきた。
「本国から離れてるってのも問題でな」
「それで解決方法は」
「それでは」
「実力行使しかない」
これが結論だった。
「それしかな」
「何だよ、結局それかよ」
マサキはそれを聞いて述べた。
「何だかんだでよ」
「悪いな、俺も戦いは避けたかったんだが」
「あのゼゼーナンとは決着をつけないといけないのか」
万丈もそれを受け入れるしかなかった。
「やっぱり」
「まあ俺は特使だから戦争には参加できんがな」
メキボスはそれは断ってきた。
「情報位は提供できるからな」
「そうか。それじゃあ頼むよ」
「ああ、それで今から金星だな」
「そうさ。今から行くところさ」
万丈は気さくに彼に返した。
「君はどうするんだい?」
「とりあえずやることがあるから一旦お別れだ」
「あら、そうなの?」
ボビーはそれを聞いて残念そうだった。
「折角美形がまた来てくれたって思ったのに」
「生憎だが俺はそっちの趣味はないんだ」
メキボスは今度はいささか引いていた。
「悪いがな」
「あら、寂しいわね」
「あとな」
とりあえずボビーから離れて言うのであった。
「そのゼゼーナンはな」
「ああ」
「それで?」
「俺達もそうだったが」
こう前置きしての言葉である。
「既に地球の技術を使ってるからな」
「ああ、それはな」
「わかってるわ」
「もうね」
それはロンド=ベルの面々も既にわかっていた。
「あんた達と兵器は同じだし」
「そういうの見れば」
「俺のグレイターキンマークツーもそうだしな」
それもだというのである。
「それにどうも」
「どうも?」
「ゼゼーナンは切り札を作ってるな」
それもだというのである。
「それが何かまではわからんがな」
「そういえば何か言ってたな」
「そうよね」
皆もそれに気付いた。
「そういえば」
「サイド6で」
「それには気をつけろ」
「へっ、切り札があっても
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