第百七十九話 特異点崩壊
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った。
「臨機応変ってことね」
「俺だって伊達にこれまで戦ってきたわけじゃない」
少なくともそれが言えるだけの場数を踏んではいた。
「だからだ」
「そういうことね。それじゃあ」
フォウが応えた。
「今はここで落ち着いてね」
「戦う」
こう言って戦いを進めていく。守りを固めるロンド=ベルの前にゲストは数だけを減らしていく。そうしてその中で遂にロフが言ったのだった。
「これ位か」
「あーーーら、終わりだっての?」
「損害が六割を遥かに超えた」
その損害の話をするのだった。
「このまま悪戯に数を減らしてもだ」
「そうね。何の意味もないわ」
セティも彼の言葉に頷いた。
「それじゃあここでね」
「撤退する」
今度ははっきりと言い切ったロフだった。
「それでいいな」
「まーーーあ、まだまだ後があーーるしな」
ゼブもそれでいいとした。
「撤退だーーーね」
「全軍金星まで戻る」
「何っ!?」
「金星!?」
ロンド=ベルの面々は今のゲストの指揮官の一人の言葉を聞き逃さなかった。
それは三将軍の言葉ではなかった。しかしだった。
確かに聞いた。間違いなかった。
「今確かに金星って」
「そう、確かに」
「言った」
「ああ」
それを確かめ合った。間違いなかった。
ロフもそれを聞いていた。そして内心舌打ちはした。
「まずいな。だが」
「閣下、申し訳ありません」
「いや、いい」
その部下も許したのだった。
「それはだ」
「いいというのですか」
「どのみちわかることだった」
ここでもロンド=ベルを侮っていない彼だった。
「仕方がない。それではだ」
「金星に戻りましょう」
「それじゃーーーな」
セティとゼブはまた頷いた。そうしてだった。
ゲストは撤退していった。ロンド=ベルはサイド6での戦いにも勝利した。
しかしであった。後に残った彼等はだ。すぐに次の戦いの準備にかかることになった。
「金星だな」
「はい」
「間違いありません」
シナプスの言葉にパサロフとジャクリーンが応える。
「ではこれからは」
「金星に向かって」
「そうなる。では全軍に告ぐ」
彼の指示は素早かった。
「補給を受けた後で金星に向かう」
「了解です」
「それでは」
こうして次の方針が決まった。ロンド=ベルは金星に向かいそこでゲストを戦うことになった。
サイド6で補給を受けながらだ。彼等はその話をしていた。
「そういえば金星ってな」
「ああ、そうだよな」
「行くのはじめてだぜ」
「全くだな」
闘志也の言葉に弾児と豹馬、そして健一が応えていた。
「金星での戦いっていいったら」
「どういう感じだ?それで」
「いや、俺は知らないぜ」
「悪いが俺もだ」
それで困っているとだった。ここでクワトロ
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