第百七十九話 特異点崩壊
[14/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
きた。
「いよいよ本格的にはじまるけれど」
「問題はあれですな」
エキセドルがミネルバのモニターに出て来て言ってきた。
「彼等の本拠地です」
「何処なのかしら」
「それを調べる必要もあります」
まさにそれだというのだ。
「これからは」
「そうね。何処かが問題だけれど」
「今まで戦いのあった場所はです」
「全て調べました」
美穂とサリーがエキセドルに言ってきた。
「それはもうです」
「既に」
「では火星でも木星でもないのですね」
「はい、月でもないです」
「土星もです」
「ふむ」
それを聞いてまた言うエキセドルだった。
「ではそれより外か」
「天王星でしょうか」
「あの辺りでしょうか」
「いえ、そうともばかり限りません」
エキセドルはこう二人に告げた。
「中かも知れませんよ」
「中といいますと」
「地球よりも」
「その可能性はゼロではありません」
そうだというのだ。
「それも考えていきましょう」
「わかりました」
「それでは」
そんな話をしたうえで戦いを続ける。彼等はゲストと正面から戦う。それはロンド=ベルにとって有利な展開のまま進んでいた。
「よし、このままだ!」
カミーユがメガランチャーを構えながら言う。
そうしてそこから一条の光を放ち敵を貫く光の周りで幾つもの光が生じる。
「出て来たからやられるんだよ!」
「カミーユ、エネルギーは大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫だ」
こうファにも返す彼だった。
「まだいける、充分だ」
「いけるのね」
「そう言うファはどうなんだ?」
「私もいけるわ」
彼女もだというのだった。
「充分ね」
「そうか。それならいい」
「ゲストの数も減ってきたわ」
それも言うファだった。
「大体半分を切ってきたわ」
「そうね」
ファの今の言葉にフォウも応える。
「このまま順調に進めていけばね」
「いけるわ」
また言うファだった。
「充分にね」
「そうね。それでカミーユ」
今度はエマがカミーユに声をかけてきた。
「このまま敵を正面から受けていればいいわ」
「突撃はしないんですね」
「それはかえってよくないわ」
こう言って止めるのだった。
「わかったわね」
「ええ、それじゃあ」
カミーユもエマのその言葉に素直に応えた。
「そうします」
「あれっ、カミーユも変わったわね」
それを聞いて言うファだった。
「前だったら人の話なんか聞かないで出ていたのに」
「戦いがわかってきた」
だからだというのである。
「それで。俺だって」
「そういうことだったのね」
「そうだ。だから俺はここでいい」
また言う彼だった。
「ここで少しずつ戦い続けて敵を減らしていく」
「そうね。それが一番ね」
ファもそれでいいというのだ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ