第百七十七話 対決四天王
[6/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
けるわ!」
アイビスとツグミが同時に叫んだ。そのボルテックシューターを無事かわしたのだ。
「このボルテックシューターをかわすなんて」
「言った筈だ!」
スレイが彼女に返す。
「どんな攻撃でもかわしてみせるとな!」
「そういうことだよ」
アイビスも言う。
「私達だって意地があるんだ。だから!」
「やっぱり大したもんだよ」
ここでアギーハはこんなことも言った。
「あんた達はね」
「!?いきなりどうしたんだ?」
アイビスはその彼女の言葉に怪訝な顔になった。
「態度をあらためて」
「事実を言ってるんだよ」
こう彼女に返すアギーハだった。
「あんた達は伊達にバルマー帝国を退けてるわけじゃないね」
「それを言うのか」
「一体何故だ」
「あんた達は決して馬鹿じゃないね」
アギーハはまた言った。
「それに強いね。それでいて」
「それでいて?」
「何だというのだ?」
「野蛮でも好戦的でもないね」
彼女もまたこのことを言うのである。
「それも間違いないね」
「それがどうしたというの?」
鶫が彼女のその言葉に問うた。
「だからといって戦いを止めるわけでもないみたいだけれど」
「止める訳にはいかないからね」
彼女も同じことを言うのである。
「だからね」
「そう。だからなんだね」
アイビスが彼女の言葉に応える。
「なら戦うしかないのか」
「そうさ、戦うからには全力だよ!」
「わかった、それならこっちも!」
「容赦はしないわ!」
「勝つ!」
三人は同時に叫んだ。そうして今両者は再び激突した。
大雷鳳はドルーキンと闘っていた。シカログのそのハンマーを何とか受ける。
「・・・・・・・・・」
「くっ、このハンマーは!」
「トウマ!」
ミナキが彼に声をかける。
「大丈夫なの?」
「ああ、何とかな」
こう答える彼だった。
「大丈夫だ」
「そう、よかったわ」
「ただ」
しかしここでトウマの顔が歪んだ。
「このハンマーは」
「そんなに凄いの」
「あのバラン=ドバンに匹敵する」
まさにその域だというのである。
「これは」
「あれだけだというのね」
「こいつ、やっぱり手強い」
また言う彼だった。
「この攻撃は」
「トウマ、それじゃあ」
「ああ、俺もやる」
彼の気がさらに高まった。
「そして。倒す!」
「ええ、御願い!」
そのトウマに告げるミナキだった。
「倒して、ここは!」
「このドルーキンだったよな」
「ええ」
「何か」
ここでまた言う彼だった。
「俺達に似ているな」
「似ているというのね」
「ああ、似ている」
こう言ってであった。あらためて身構えるのだった。
そのうえで拳を繰り出す。しかしだった。
それは受けられてしまった。ドルーキンの腕によっ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ